クレストで仕立てたスーツ

クレストで仕立てたスーツ

銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。

 

本日は番外編という事で、今期私が仕立てたスーツについてご紹介致します。

普段スーツは無地ばかりなので今回はブラウンのグレンチェックを選んでみました。

現在開催されているHYBRID SUIT COLLECTIONでも編集されているMARLANEの生地から、ウールコットンリネンの風合いに惹かれて、どんなデザインにしようかわくわくしながら検討しているところでピンと来ました。せっかくの生地なのだから、麻布テーラークレストで仕立ててみようかな、と。

 

入社以来ずっと麻布テーラーでもお馴染みのクラシコイタリアモデルで仕立てていましたが、麻布テーラークレストのパターンモデルでオーダーするのは私も今回が初めてです。通常の麻布テーラーと麻布テーラークレストはどう違うのか?ご存じでない方も多いかと思いますの合わせて簡単にご紹介していきます。

麻布テーラークレストは、麻布テーラーの店舗の中でも唯一完全予約制となっており、ベテランのテーラリングスタッフ2名とフルオーダーに携わる職人2名の在籍する、よりクオリティの高いテーラリングサービスを提供するお店です。

麻布テーラークレスト店では、バンチブック以外にも反物で生地の取り扱いがございます。小さな生地ではなかなか全体像がイメージしずらいという方にもおススメです。オーダーシステムはフルオーダーとパターンオーダーで3モデルありますが、その中でも今回私はジャケットのみ中縫いが付くナポリモデルでオーダー致しました。詳しいモデル別の特徴などは、こちらをご覧ください。

SARTRIATAGLIO D’ORO Classico Line

AZABU THE CLASSIC TAILOR Savile Row Line

SARTRIA TAGLIO D’ORO Napoli Line

 

中縫いの様子です。

一度工場から袖、身頃などが縫い合わされていない状態で納品され、そこからベテランの職人鈴木さんのアイロンワークと縫製技術によって、平面の生地を個人の癖に合わせて立体的に縫い合わせていきます。中縫いはこの段階でのフィッティングを行い、より細かな微調整を加えることで高い精度を目指したナポリラインのみに提供しているサービスになります。

 

私は背中が丸く撫肩で癖のある体型なので、肩パットが厚く入ったスーツはよく肩回りにタスキ皺があらわれるのがいつもの悩みです。ここでは、肩が当たる部分に鈴木さんがピン打ちをして実際の肩位置を確かめ、微調整を加える箇所を確認しています。

ナポリモデルの特徴について、熱く語ってくれる鈴木さん。個人的なイメージだとフルオーダーを扱うような職人さんはなんとなく頑固者で気難しい人物を想像しますが、鈴木さんはクレストに遊びに行くといつもスーツの仕立てについていろんな話を気さくにしてくれます。

いかがでしょうか?

 

より高いテーラリングサービスをご検討の方は、是非足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

もちろん、従来の麻布テーラーでもしっかりとしたスーツをお仕立て致します。

お考えのご予算、用途に合わせてご検討いただければと思います。

宮坂

 

麻布テーラークレスト

※完全予約制 03-3562-0677

水曜・木曜定休

 

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