夏に着るスーツ -ハイブリッド編-

夏に着るスーツ -ハイブリッド編-

銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。

 

今回は現在開催されているORDER SUMMER SUIT COLLECTIONの中の大きなおススメの一つでもあるハイブリッドスーツについてご紹介致します。

ハイブリッドスーツとは?

同じ色糸を使いジャケット用とスラックス用に織り方を変えることで、上下合わせて着用するセットアップスーツとして、セパレートではジャケパンとして別々にコーディネートすることを考えて作られたオーダースーツです。

まずはジャケット用。こちらはホップサックといいジャケット生地の超定番とも言える素材感で織り上げられています。生地を甘くざっくりと織り上げている為、スラックスとして仕立てることは出来ませんが風通しが良くシワになりづらい特徴を持っています。きめ細かいスーツ地と比べ織り目が粗いのでビジネス用のウールスラックスだけでなく、カジュアルなコットンパンツやジーンズにもコーディネートすることが出来ます。

こちらはスラックス用。綾織(ツイル)と呼ばれ、ホップサックとは異なり目が詰まった生地密度の高い構造の織り方です。真夏以外に着る合い物や冬物生地などの多くはこの綾織で作られていることが多いです。目が詰まっているため、耐久性が求められるスラックスに仕立てて頂くことが出来る素材感です。

 

こうした、同じ色を違う素材感で織り上げることで一見すると共地のスーツに、しかし上下別々に単体のジャケット、スラックスとしてコーディネートの幅を大いに広げることが出来るのです。それだけではなく、仕立て部分でも通常のビジネススーツと大きく雰囲気を変えることが出来ます。そのヒントは袖付けステッチにあります。

こちらは普通袖と呼ばれ、多くのビジネススーツに用いられる仕立てです。肩先にタレ綿を仕込み、かっちりとした印象に盛り上げます。また、衿に打ち込んだ端ステッチで生地に表情を持たせ立体感を高める作りになっています。が、これをそのまま別のスラックスとコーディネートしてしまうと、場合によってはスーツの上だけを着まわしている印象に見えやすいものです。その場合は次にご紹介する仕立てがお薦めです。

こちらはシャツ袖と言われ、タレ綿を省いた仕立てです。夏場の軽い仕立てのスーツやカジュアルジャケットに相性の良い袖付けで、着用感も肩先が軽くなり見た目もラフな仕上がりになります。ステッチは6mmステッチで打ち込んでおり、袖のギャザーと合わせて全体の仕上がりの印象を統一することができます。こういった仕立てであれば、ハイブリッドスーツとして仕立てた際も汎用性が広がるのではないでしょうか。

オーダーハイブリッドスーツ

オーダーシングルスーツ価格 ¥59000+税~

 

是非、皆さんのご来店をお待ちしております。

宮坂



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