伝統と歴史ある英国生地 – Taylor & Lodge –

皆様こんにちは、銀座7th店でございます。まだまだ寒い時期が続いておりますが…春夏生地も半分近く入荷してまいりました。今回もその新作春夏生地をご紹介させていただきます。今回ご紹介する生地はイギリスの生地になるのですが、そもそもイギリス生地とイタリア生地の特徴の違いって…?なんて思っている人もいるのではないでしょうか?まずは簡単にイタリア生地とイギリス生地の違いから説明させていただきます。

イタリア生地は…

生地の色柄やデザインにもイタリアファッションの影響があり、艶や光沢がしっかりとあり、しなやかで肌触りが滑らかなのでスーツの仕立て上がりも軽やかでエレガントな印象になります。

イギリス生地は…

一般的にしっかりと織られていて、耐久性があり丈夫なためシワニもなりにくいです。色柄としてもクラシックなものが多く、肌触りはイタリア生地に比べると若干の硬さがあり、重厚感のあるような印象を与えます。それも縦横双糸で織られていて目付がしっかりしているためです。

イタリア生地とイギリス生地の違いも簡単にご説明させていただきましたので、さっそく新作生地のご紹介をいたします。今回ご紹介する生地は英国生地のTaylor & Lodge をご紹介させていただきます。

Taylor & Lodge

order suit ¥110,000 + 税~


Taylor & Lodge は1883年、英国服地の聖地ハダースフィールドに誕生しました。現在ではイタリアのトップブランドをはじめ世界中からオーダーが入る英国有数の名門ミルの一つです。伝統と歴史に基づいた高品質な生地というだけでなく、原料の品質の良さやフィニッシュ技術の高さでも世界的に有名です。かつてはドブクロスといった旧式の超低速織機で織っていましたが、現在は高速織機を揃えた工場に生まれ変わりました。しかしながら、織り上げるスピードを7割程度にまでおさえた生産効率よりも服地のクオリティにこだわり続けています。またヨークシャー繊維業は湿度の高い気候とウールの紡績そしてフィニッシュに特に適したペナイン山脈の軟水の恩恵を受けています。工場の近くを流れるその軟水を使い、出来上がった生地を洗う事によって、荒くごわついた生地を柔らかく仕上げてくれます。また生地の仕上げにはかなりのこだわりをもっており、昔ながらの技法であるペーパープレスを現在も行なっております。効率が悪く、時間がかかったとしても、仕上がりの違いは一目瞭然です。生地には艶があり、それがTaylor & Lodge 独特の魅力になっています。

Taylor & Lodge のバンチブックの中には「Lumb’s Golden Bale」と表記されていつものがいくつかあります。この「Lumb’s Golden Bale 」という表記は一体何かというと、イギリスのBulmer & Lumb Group Ltd.(ボーマーラムグループ)社に属するJoseph Lumb & Sons(ジョセフ・ラム)社が紡績する糸の名前なんです。ジョセフ・ラム社は100年以上の歴史があり、上質な糸の加工業者として長く知られています。ジョセフ・ラム社は自社独自の基準に適合するエクストラファインメリノウールの原料を選ぶためにオーストラリアのオークションに出向きます。毎シーズン細心の注意を払って育てられたメリノ羊から刈り取られ選りすぐりの羊毛は、熟練の選別者によりブレンドされ、コーミングし紡績されて高品質で均一された糸になります。その希少性の高い糸を織ることができるのはTaylor & Lodge のみです。Taylor & Lodge で織られた生地だけが唯一の品質保証として、ハダースフィールドの「Lumb’s Golden Bale 」と名乗ることができるのです。

今回ご紹介したTaylor & Lodge の生地はモヘアが入っている生地になっております。モヘア(アンゴラ山羊の毛)がはいることで生地の特徴としてシャリ感やハリやコシなどもでてきますし、見た目にも清涼感があります。なので来たる春夏に向けてはピッタリの生地ではないでしょうか?英国の生地でまだお作りされたことの無い方は是非この機会に一度ご検討してみてはいかがですか?

もちろん今回ご紹介した生地以外にも生地はご用意しておりますので、お近くにお越しの際には是非店頭にて生地見本をご覧になってくださいませ。

銀座7thのゆったりとお寛ぎいただける空間でお買い物をお楽しみくださいませ。

また、麻布テーラーからフェアなどお得な情報をメールでお届けしています。 是非ご登録くださいませ。

合わせて読みたい記事

今日のせぶんす君 番外編 #55

サマーフォーマル

オーダーシャツFair①