最高のシャツを作る工場

最高のシャツを作るには、作り手である職人さんがいて生産体制が整った工場が必要です。

仕立て屋が考えるという点において、やはり着用したときのシルエットが大切です。そしてこの立体的な形を実現させるには、シャツを知り尽くした人によるパターンと、出来上がりの着用まで想像して縫い上げる事ができる熟練したスタッフのいる工場での縫製が必要になります。

先日、生産拠点である佐世保の工場に研修をかねてカスタムシャツ銀座店の太田CHと共に行ってまいりました。

カスタムシャツが作られている工場は国内外のトップブランド、セレクトショップのオリジナルなどを数多く生産しております。ちょうど僕らが見学に訪れた時もAZABU THE CUSTOM SHIRTの横には有名ブランドのシャツが並んでいたりして驚きました。

一着5万円もするようなシャツを生産する工場、なぜトップブランドがこの工場を選ぶのかといいますと、徹底したものづくりへのコダワリにあります。機械の自動化が進む中、熟練のスタッフによる手作業でしか実現できない細かな仕様が細部に至るまで徹底されています。

また、カジュアルでやわらかい仕上がりのものからかっちりとしたシャツまで、出来上がりのイメージを理解した上でものづくりができる経験と感性のある職人さんとそれが実現可能な生産体制にあります。例えば、完璧な柄あわせなどは一点一点裁断時に柄合わせを行わなければできませんし、立体的なものづくりの為に素材により糸のテンションを変えたりといった、永年の経験がないとできない技が各所にちりばめられております。

一級技能士から二級技能士まで数多く在籍。

一級技能士とは、シャツの製図から裁断、縫製とすべての工程が一人でできるものに与えられる国家資格。二級技能士は、裁断済みの生地から一人で一枚のシャツを縫い上げる事ができる技能をもったものに与えられる国家資格です。

すべての工程が分かった技能士が多数在籍している事で全体の出来上がりを把握しながらパーツごとに分担して縫い上げる事が可能になっています。

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左右のストライプが完璧に合ってます。

実際に太田CHとシャツのプレス作業、畳み作業をしてきました。立体的な作りのシャツはプレスも畳みも簡単なようで難しい作業です。着用した時に綺麗なシルエットになるシャツは、立体的なものづくりをしている為平面に置いた時にシワが出来ますが、平面的な作りであればぴったりとシワがでません。

工場長は、「長年シャツ作りに携わってきた者として我々が良しとしないシャツは作りたくない」本当に良いシャツを作るオンリーワンの工場でありたいとおっしゃっていました。自動機により生産数をあげて、コストダウンをはかっている工場とは違い、職人による手間隙をかけたものづくりをしている素晴らしい工場のご協力によりAZABU THE CUSTOM SHIRTは形になっています。AZABU THE CUSTOM SHIRTの価格が5,145円で販売していると話すとこの値段で販売するのですか?と工場の皆様に驚かれました・・・常にご協力頂いているメーカー様、工場の方に驚かれるような値段で販売している麻布テーラーですが、本当に価値がある商品を価値ある価格でお客様に届けたいという想いで数多くのお取引先様のご協力で実現しています。これからもより良い商品作りができるように我々もより一層の努力をしていきたいと思います。


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