今シーズンの麻布モノの秘密Vol.3

私は幼少の頃から洋服が大好きで、小学6年生でメンズファッション誌を定期購読していたほどませたガキでした。そして、大学入学のために上京した頃から、それがエスカレートして現在の職業に至ります。ということで、毎シーズン沢山の洋服や服飾雑貨を購入し続け、子供が3人もいる現在でも「自分自身の勉強のためというエクスキューズのもと」衰えることはありません(笑)。

妻に反感をかっているのは言うまでもありませんが、そのような理由で6畳間の一室すべてが私だけのクローゼットになっています。そのクローゼットを見ると、20年選手から1年で姿を消す選手までさまざまです。最近、ふと考えていたら長年活躍するアイテムにはある法則がありました。

①トラディショナルなモノ(トラッド) ②少しだけ個性があるモノ(ちょいモダン)

③クオリティの高いモノ(高品質)00④サイズの変動が少ないモノ(服飾雑貨)

その長年活躍している優秀な代表選手が「ソリッドタイ(無地のネクタイ)」でした。「今シーズンの麻布モノの秘密Vol.3」は、麻布テーラーのネクタイ代名詞「Super solids Tie®」のお話しです。(Vol.1Vol.2)今回は、ちょっと序章が長すぎましたね(汗)。まずは、写真から。価格¥4,725

秘密1108色を展開しています

Super solids®という90色のソリッドタイとSuper stripes®という18色のストライプタイを合わせた108色です。これだけのカラーバリエーションを展開しているのは世界でも稀だと思います。このような稀なコレクションを考えたのには理由があります。その理由とは、お客様にスーツやシャツと同じように、オーダー感覚で色合わせをしていただきたいと思って開発しました。麻布テーラーは約3,000種類のスーツやジャケット生地、そして約300種類のシャツ生地のバリエーションをご用意しています。108色あれば必ずピッタリのVゾーンが作れると思います。

秘密2こだわり抜いた素材

京都西陣で手配した厳選した絹糸を染めた状態で丹後まで運び、希少な低速織機で織り上げます。なんと、1時間で50㎝しか進みません。よって通常ネクタイの2倍の時間がかかっています。時間がかかるということは、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)の密度が極限まで高まり張りと膨らみのある風合いが出来るのです。もちろん、ソリッドで最も大事な発色の良さはここから生まれます。

秘密3実は新色や新柄も出ています

あまりのバリエーションの多さで、店舗で一見すると変化のないコレクションですが、実はシーズンごとにトレンドカラーの追加や、年に一回はソリッド新柄をリリースしています。2012-2013年秋冬シーズンの新色は「オレンジ」、そして新柄は「小紋柄のサテン」と「小紋柄のメランジ」です。

サテン小紋柄は、サテン特融の光沢感でフォーマルなシーンでのスーツスタイルにマッチします。メランジ小紋柄は、メランジ特融のマット(艶を抑えた)な表情は、トレンドのフランネルスーツやツィードジャケットなどにピッタリです。※新柄は9月7日には店頭入荷いたします。

秘密4毎月2回の入荷があります

麻布テーラーの代名詞的ネクタイなので、店頭で売れてしまった色は毎月入荷していきます。原則としては月初めと月中なのですが、生産が追い付かない昨今は月一回ペースでしょうか。。。理由は、前述の「秘密2」が影響しています(汗)。(敏腕営業マンのI井さま、なんとかしてください!!)お客様は、店頭でお探しの色柄が無くても諦めないで、スタッフに入荷の問い合わせも忘れずにしてくださいね!

最後に余談になりますが、私の大先輩の方々から昔「関西では無地タイは売れないのや!柄が無いと華やかさが無いからな・・・損した気分になる(関西弁で)」と言われたことを度々思い出します。そんなソリッド(無地)タイを一番多く販売している店舗は、大阪にある梅田店です。グローバル化が進んだ現在は、ミラノも東京も大阪も変わりません(笑)。

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