細かすぎて伝わらない裏話

こだわる男の「モノ&ファッション」マガジン、「Begin」12月号をご覧になりましたか?

モノ&ファッション系の雑誌が数ある中で、ダントツの発行部数(=人気)を誇っています。我々プロしか知らないような、生産者サイドのこだわりやうんちくを、とても解りやすい言葉でトレンドを絡ませながら発信しているところが人気の秘密でしょうか。

その「Begin」12月号に麻布テーラーが2ページに渡り掲載されています。そのタイトルが「麻布テーラーの(コモノ&マネー)細かすぎて伝わらない裏話選手権」です。面白いタイトルですね(笑)。

※掲載されているウールタータンチェックタイ&ボウタイのみ11/23発売になります。

私のブログで数回に亘って「今シーズンの麻布モノ」vol.1vol.2vol.3vol.4vol.5の集大成を紙面にしたようなものです。でも、裏話は私のブログより書いてあるかも知れません(汗)。「Begin」は怖いですね。これが人気の秘密なのかも知れませんが。。。

私の海外ファクトリーとの商談風景も掲載していますが、本当に本社や生産工場までおしかけて別注やバイイングをしています。私のようなMDやバイヤーをしている人は、一般的にはこのようなことをあまりしません。生産者サイドの大変さが解ると、私情が入って難しいリクエストが出しにくくなることが理由らしいです。一般的には、海外の見本市などで日本のディストリビューターやインポーターが同席の下、オーダーしているケースが一般的です。たしかに、工場で一生懸命働いている人を見ると、こんな無理を言ったら縫製難しいかな?と考えてしまうことは良くあります。しかし、直接現場まで足を運び、コミュニケーションを取ると、間違いなく無理を聞いてくれる確率が上がります。日本からのお土産が効くのかなぁ(笑)。

自社のスーツ工場をもっている我々は、彼らと同じ生産者でもあります。そこが、セレクトショップのようなバイヤーさん達と考え方が違うのかも知れません。モノを作っている麻布テーラーだからこそ、モノを作ってもらう場合は、時には厳しくなれ、時には仲間になれると解釈しております。結果として、スーツと同様にビジネスコモノもこんなにこだわって作って、いや、作っていただいています。このことが、私が「Begin」のライターさんに話さなかった一番大事な裏話です。

これで、HQのブログを今後も必ずチェックしたくなるでしょ。スミマセン。ウソをついておりました。モノのインタビューばかりで、肝心のこのようなフィロソフィーを話すことを忘れてしまっただけです(汗)。いつも、部下に「木を見て森を見ず」にならないように!と言っている私がコレですわ(笑)。

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