パターンオーダーシャツ フェアとは?

欧州出張から戻ると、取引先の方々より「新婚旅行のアテンドお疲れ様でした!」と沢山の電話とメールをいただきました。みなさん、ブログを読んでくださっていたようです(笑)。しかし、私は未だ時差ボケ真最中で、現在はインポート商品の展示会ラッシュなので、ゆっくり休む暇もなく慌ただしい日々を送っております。

さて、休む暇もないといえば、いよいよ本日から麻布テーラー全店で「パターンオーダーシャツフェア」が開催されます。このフェアは、18日間の短い期間で約10,000枚強のパターンオーダーシャツのご注文をいただきます。これは、我々の業界内でも驚きの量で、この期間の店舗スタッフは、お昼でも休む暇もない日々が続きます。2枚で¥15,750という決して安い価格ではなく、出来上がりまで約60日間もいただくのに、沢山のご注文をいただけるのは、本当にありがたいことであります。しかし、よくお客様より「パターンオーダーシャツフェア」って何がお得なの?どうやってオーダーするの?とご質問を受けます。

「まず、何がお得なの?」

秘密1 【シャツ生地のクオリティが高い】

このフェアの生地は、国産の綿100%であることはもちろんのこと、細番手の糸を2本で織り上げた双糸使いや、高番手単糸のコンパクトヤーン(コンパクトスピニングという紡績技術により生み出された糸の総称で、毛羽が少なく、シルクのような光沢や滑らかさがでるとされる。)をメインにしています。店舗によって品揃えは異なりますが、中には100番手双糸や120番手双糸などのお宝も混ざっていることもあります。

※番手とは?・・・生地のもととなる「糸」の太さをあらわす数字(単位)のことです。番手が大きくなるほど糸は細くなり、生地がやわらかく薄くなるため、風合いや肌ざわりの良い生地ができます。一方、番手が小さい糸で織りあげた生地には、透けにくく、丈夫といった魅力があります。ドレスシャツは50~120番手、カジュアルシャツは40~80番手が主流です。

※単糸(たんし)と双糸(そうし)とは?・・・シャツ生地に使用する糸には、1本の糸を使った「単糸」と、2本の糸をより合わせて1本の糸にした「双糸」があります。より合わせることで丈夫になるため、番手の大きい細い糸(80番手以上)は双糸にすることが多いです。 また、双糸使いの生地は、同じ番手の単糸使いの生地よりも肌ざわりがよくなります。

秘密2 【トレンドを抑えた生地が多い】

我々が国内のドレスシャツ生地産地に直接出向き、反物が保管されている倉庫で、汗と埃まみれになってお宝を探します。妥協はせず、気に入った生地しか買いません。

秘密3 【全て1着分でカットしている】

麻布テーラーでは、通常はバンチブック(少し小さめの生地を本のように綴じている台帳のようなもの)で生地をお選びいただいています。座っていながら沢山の種類の生地を短時間で選べるという利点があります。しかし、慣れていないと生地が小さいので、出来上がりのイメージが解りづらいこともあります。その点、このフェアでは1着分の生地を見て選ぶことができるので、初めてのお作りいただくお客様にも出来上がりのイメージがつきやすいかも知れません。バンチブックと違って選ぶのも時間がかかりますが、そこが宝探しのようで楽しいのです。

秘密4 【仕立てやデザイン選択も通常のオーダーシャツと同じ】

お買い得なプライスですが、セール用の仕立てやデザインではありません。生地も仕立ても妥協無く、デザインもサイズも自分仕様、しかもお買い得プライスといった点が人気の秘密です。

「どうやってオーダーするの?」

このイベント期間は、非常に沢山のお客様にご来店いただくので、店舗スタッフが全てのお客様に初めからご対応することが難しい場合があります。以下のようなご説明パネルを全店に配置しております。この手順に沿っていただくと、比較的スムーズにご注文いただけます。

みなさま、ご理解いただけましたでしょうか?とてもお得なフェアになっております。みなさまのご来店をお待ちしております!

今回はオチなしの真面目告知でした(笑)。

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