コストパフォーマンスに優れている。

オーダーコートフェアがスタートしましたが、はやくも沢山のお客様よりご注文をいただきました。大変ありがとうございました!!!一部の生地がフェア開始2日間で完売してしまうなど、例年に比べて早いペースでご注文をいただいております。オーダーコートをご検討中のお客様は、早めのご来店をおすすめいたします。

さて、今回もコート、いや天の邪鬼な私なのでスーツをテーマにします(笑)。スキャバルハリソンズと英国マーチャント(服地卸商)のスーツのご紹介が続いたので、今回は世界有数の毛織物工場が集まるイタリア・ビエラ地区で最大級の規模を持つ、ウール織物の専業メーカー「REDA(レダ)」のスーツをご紹介します。

イタリア服地の筆頭にあげられるロロ・ピアーナやエルメネジルド・ゼニアに対して、レダのイメージを皆様はどう思われているのでしょうか?おそらく一番は「コストパフォーマンスに優れている」というイメージが強いのではないかと思います。

ですが、私もそうですが一般的には、安価=??というイメージを持たれる方もいるのも事実です。

しかし、ここは違います。ニュージーランドに自社牧場まで所有して、紡績から染色、製織にいたるまで自社一貫生産にこだわっているだけではなく、最新のオートメーションシステムにより生産の効率化もはかっているので、「コストパフォーマンスに優れている」理由が明確にあるのです。よって安価=価値があるという図式が当てはまる生地メーカーのひとつだと個人的には思います。

いや、私見だけではありません。MEN’S EX10月号にも書いてありました。しかも、レダの社長の言葉で(笑)。

そして、モデルが着ているこのスーツこそ麻布テーラーが独占先行販売をしている、至宝のファブリックと称される「マイヨール150’S」です。実は、来年で150周年を迎えるレダ社が150周年記念コレクションとして発売する予定もの。それを、レダ社と麻布テーラーの信頼関係によって実現したフライング発売です(笑)。

グレイシュなブルー、そしてシャドーグレンチェックはトレンドど真ん中。スーパー150’Sに相当する15マイクロンの超極細原毛を贅沢にも縦糸(たていと)緯糸(よこいと)ともに双糸使いで紡績、さらに高密度に織り上げることで250g/mまで高めたという、しなやかさとハリコシを備えた究極の素材です。

プライスは??オプションなしのシングルスーツでお仕立てして、なんと¥79,000+税!!!やはり「コストパフォーマンスに優れている」のは、イメージだけではありません。

ちなみに、「コストパフォーマンス」といえば、私がこのレダの生地に合わせようと作ったR&BLUESインナーダウン (写真左)、春に行われたプレス展示会で発表しました。

ダウン90%フェザー10%の本格ダウンを入れてマットなナイロンを使用して、テーラードベストデザインで作りました。これで¥24,000+税。「コストパフォーマンスに優れている」のは良いのですが、私の努力によって価格を抑えたのではなく、私が単に安くしただけなので、案の定、本部長に怒られました(苦笑)。

テーラードスーツやジャケットのインナーとしては難易度が高いかもしれませんが、私はこんな感じでこの時期は重宝しています。これ以上、私が怒られないためにも皆様、お揃いで買いませんか?!ちなみに、自宅でいながらココで簡単に購入も可能です。

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