今年の麻布別注ASPESI(アスぺジ)。

大好評の「オーダーコートフェア」の真最中ですが、今回は近年、力を入れている既製品コートのご紹介です。前回の「LAVENHAM(ラベンハム) 」に続き、毎シーズン完売必至の人気の麻布テーラー別注「ASPESI(アスぺジ)」です。

好感度なミラネーゼの定番ブランドとして、イタリアで人気のアスペジ。ミラネーゼ的感覚を持っているお得意様が多いせいか、麻布テーラーでも定番ブランドとして人気があります。

このブランドは、ご存知のとおり華やかさはあまりないのですが、毎シーズンクローゼットの中にあっても必ず活躍するという定番的安心感、そして毎シーズン活躍できるということは、時代のエッセンスが絶妙に入っているというトレンド感も合わせ持っている点が人気の秘密ではないでしょうか。

ただひとつ、バイヤー泣かせな点は、毎シーズンコレクションがあまり変わらないこと。これでは、サイズフォロー的に買うだけなので、お客様に飽きられる可能性があります。そこで、まだミラノのショールームでしかバイイングできなかった時代から、私は別注モデルにこだわってきました。別注のテーマは当時から一貫して、「会社に着ていけるカジュアルコート」です。

さて、今シーズンのアスペジの「会社に着ていけるカジュアルコート」はこちらです。

イタリアのサーモア社が開発した、ポリエステル加工した人工ハイテクダウンとウールのレイヤードスタイルコート「Spitzone」をベースにした新モデル「New Spitzone」。日本ではコレクションから外れていたモデルなのですが、私がミラノの直営店で一目ぼれをして無理を言って麻布テーラーだけに展開してもらうことになりました。ただ、この「New Spitzone」はコンパクトなシルエットやサイズバランスは完璧なのですが、素材がイマイチ。そこで、トレンドでもある軽くて柔らかい英国のシェットランドツィードに載せ替え依頼。英国のカントリーサイドの雰囲気が出て良くなったなぁ~と思っていたのですが、このモデルの特徴ディテールであるチェンジポケットが素材を変えたことによりカジュアル度が上がり過ぎて、都会的ではなくなってしましました。そこで、さらにチェンジポケットを外して、ようやくイメージどおりに出来上がったのがこれです。

ややこしいので、おさらいすると。。。

最初の「Spitzone」がこれです。

これの進化版「New Spitzone」がこれです。

最後に麻布テーラーが別注した「New Spitzone」がこれです。

微妙な変化ですが、クロージングウエアはこの少しの変化が重要なのです。単なる私の自己満足か(笑)。でも、私が着ているアスペジのナイロンのチェスターよりも、間違いなく「会社に着ていけるカジュアルコート」になっていると自負しております。Tさん、古い写真を使ってしまいすみません。見ているかな??

ちなみに、今年の麻布別注アスペジは、R&BLUESブリーゼブリーゼ/ SQUARE二子玉川/SQUARE梅田/SQUARE福岡/ &B札幌/&B銀座six/&B新宿South/&B名古屋のほか、R&BLUESのECサイトでも購入が可能です。

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