MEN’S EX10月号 #2チェルッティ。

約50年間に渡り、イタリアのメンズファッションの中心人物として君臨してきたニノ チェルッティ氏の功績を称え、アイデアとスタイルに捧げられた初のエキシビション「Il Signor Nino」が、6月のピッティ期間中にフィレンツェで開催されました。私のブログでもその模様もお伝えしたので、記憶に新しいと思います。そして、遠藤くんがイタリアからチェルッティ工場訪問の模様をがんばってアップしてくれているので、「チェルッティ」をテーマに上司としてフォローします(笑)。

チェルッティといえば、1881年創業のイタリアンファブリックの老舗ですが、3代目のニノ チェルッティ氏が服地から製品までをプロデュースしたことで圧倒的な知名度を誇るようになりました。

しかし、日本ではいまだに製品のイメージが強いようです。イタリアでは、ロロピアーナやゼニアと並び、多くのデザイナーズブランドからも支持される高級ファブリックブランドの地位を築いています。6月のイベントでも、私も一緒に写真を撮って欲しいような有名デザイナーや有名ディレクターが多数訪れていました。余談ですが、写真といえば個人的にはニノ チェルティ氏と8年前に上海の縫製工場でバッタリと合って記念写真を撮ってもらったことを思い出します。その写真、今でも手帳に大切にはさんでいます。チェルティ氏も若いが、社長も若い、私も若いですが恥ずかしいので顔は出しません(笑)。

さて、そのチェルッティの新規開発商品を、麻布テーラーが今シーズン独占販売している生地があるのです。

「ネリッシモ」というスーパー原料の中でもオーストラリア5Aランクの上質な使用した「世界で最も美しく見える黒」と称されるウール素材になります。長い歴史と共の培われた紡績技術で仕上げたナチュラルストレッチを施し、視覚的に黒く見える様特殊な染色を用い、エレガンスな輝きを加えた究極のブラックに仕上がったクォリティです。

私も最近、冠婚葬祭などのフォーマルなシーンへ出席しなければならない機会が増えてきました。メンズEX掲載商品のように、礼服用にブラックスーツで仕立てようかなと検討中です。メンズEXの特集ではありませんが、私と同世代の方にとっては、今、本当に「買い」のスーツは、このブラックスーツかも知れませんね！

追伸

遠藤くんはロンドンでロストバゲッジしたそうです。これもサンプル作成を怠って出張に行った罰があたったのか？それの私の怒りが届いたのか？でも、見つかって良かったね(笑)。