今、絶対推しの生地教えます!#3

無事にバンコクから帰国しました。このような出張が多い生活を送っていると最新の映画は機内で見ることが日常になっています。肩身の狭い親父なので、休日でも映画館はもちろんのこと家でも映画鑑賞が出来ないのが悩みでもあります。

そんな中、今回のフライトでようやく「007スペクター」を見ることが出来ました。大好きな「007」シリーズの最新作です。実は麻布テーラーのイメージソースは、社長が大好きな「007」であり、広告ビジュアルは勿論のこと私の企画においても少なからず影響を受けています。今シーズンの麻布テーラーの広告ビジュアルも「007」のワンシーンに出てきそうな感じがしませんか??

戦いとスーツ(時にはタキシード)と女性。。。ビジネスでの戦闘服としてだけでなく、自己表現のひとつとしてクール(恰好良く)に戦うための戦闘服。これこそが、麻布テーラーも目指しているフィロソフィなのです。私の大好きな3つといえば仕事?とスーツ、そして女性という共通点もあるのかも知れませんが、男なら誰でもボンドになりたいと一度は思ってしまうのではないでしょうか。

まだ、見ていない方もいらっしゃると思うのでストーリは言えませんが、最新作も様々なシーンでのダニエル・クレイグが扮するボンドのTPOスタイルは完璧でした。さすがトムフォードです。そして、急にスーツを着たくなってしまったのは言うまでもありません。ブルースリーの映画を見てヌンチャクを欲しくなるのと同じ、男の浅はかな現象ですね(笑)。

こんな「007」好きの私がボンドをイメージした麻布流フォーマルスーツ、そして麻布テーラーのディレクターとして今シーズンに皆様におすすめしたい生地を数回にわたってご紹介する「今、絶対推しの生地教えます!#3」をお送りします。

LANFICIO F.LLI CERRUTI DAL 1881「Cool elegance」

1881年にイタリアのビエラで創業。細番手を中心としたハイクオリティ服地メーカーでありながら、独創的な色柄での優れたファッション感覚で世界各国のセレブリティに支持され続けている「チェルティ」。原毛はオーストラリアから最高基準の品質のみを使用し、紡績から整理まで一貫して自家工場で生産しています。私はその中から「Cool elegance」というファブリックをおすすめします。チェルッティの特徴であるモダンなデザイン、そしてスーパー100’S原料を用いる高品質にプラスして、春夏を快適にスマートに過ごしていただくために、接触冷感・紫外線カット・通気性・吸湿速乾・温度調節機能・抗菌防臭・天然繊維の心地よさ・ナチュラルストレッチなどの多岐に渡る万能加工を施しています。伝統的な技術を受け継ぎつつも最新鋭の生産設備を導入し、常に最先端を行くべく独自の服地は、麻布テーラーのシーズンテーマ「Brand new classics」に相応しいプレミアムファブリックです。

フォーマルウェアのルーツから考えれば室内使用がメインであるため、機能とは無関係だった背景があります。現代では移動手段や着席が多いシーンを考えると、フォーマルウェアこそ機能が必要だと考えます。トレンドのダブルベストを使用したクラシックなべステッドスーツの裏にはハイテク機能素材。そして華やかなVゾーンでフォーマルスタイルに昇華させました。ブラックではなくあえてチャコールグレーをセレクトしたので、Vゾーンを変えればビジネスシーンでのデイリースーツとしても使用できます。自画自賛ではないですが、このスタイリングは麻布テーラーらしいOLD&NEWだと思います。スクリーンでボンドに着てほしい夢がありますが、おそらくボンドになりきった私が知人の披露宴で着ていることだけになりそうなのは間違いありません(笑)。

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序章でサヴィルロウ(汗)。