プレス展示会。

先週は、2016-2017年秋冬シーズンのプレス展示会でした。この時期は、麻布テーラーだけではなく、様々なブランドやショップさんも展示会を行っているので、メディアの方々は大忙しです。このようなプレス展示会をまわり来シーズンの特集のネタを集めるがメディアの皆さんのお仕事。他のブランドやショップさんと同時期に比較されるので、私にとっては試験のような場であります(汗)。

そして、試験の結果は?!

あるラグジュアリーメンズファション誌の編集長からこんなお言葉をいただきました。「上月さん、楽しんでるよね!!!」「なかなかモノが売れない時代だから分からないわけでないけど、みんな手探りで保守的なのよ。そんな中、スゴイ攻めてるよ!自由だよね!!」。私にとっては、最高の褒め言葉であります。

そんな自由なコレクションをほんのさわりだけご紹介します。

「俺は、買いたてのスーツやハットは、何回か壁に打ち付けるのさ。新品の堅さとか、新しさをなくすためにね。」アメリカ史上最大のベスト・ドレッサーとされているフレッド・アステアの言葉です。服が印象に残ってしまう着こなしは避ける。行き先の風景に馴染む着こなしを考える。サヴィル・ロウの顧客であったアステアだから実践できた、英国のUnderstatement(アンダーステイトメント)の精神です。このようなエレガントとリラックスというスポーティなマインドの共存を実践した先駆者でもあります。

20世紀最大の伊達男と知られているエドワード8世こと、ウィンザー公もしかり。ゴルフ場の聖地セント・アンドリュースへ初めてセーターを着て行ったり、皇太子時代にアメリカ訪問の際、常識外のスポーティなグレンチェック柄のスーツを着たことが話題となったりしました。お洒落で平凡を嫌ったことから「型破りなプリンス」と呼ばれていましたが、「型というドレスコード」を知っているからこそ出来る技でした。また、ウィンザー公もエレガントとスポーティの共存を実践した先駆者でもあります。

2016年秋冬シーズンの麻布テーラーのコレクションテーマは「Be Sporty !Be Elegant!」。先人のように決められたルールの中で自分のスタイルを見出していくことこそが、ジェントルマンの魅力でもあり、現代のビジネスパーソンにも求められている精神でもあります。麻布テーラーは一過性のトレンドとしてのスポーティエレガントというスタイルではなく、ドレスコードという論理とオーダーだから実現できるパーソナリティーという感性を融合した麻布流スポーティエレガントスタイルをご提案します。

最後に展示会中の私も「THE STRIPES!」。型どおりのピンストライプのべステッドスーツを型破りに素足のスリッポン。この春夏から「Be Sporty !Be Elegant!」実践中です。男性ファッション誌「UOMO(ウオモ)」の公式インスタグラム にアップされています。こちらもご覧ください!

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