老舗サルトリア「A.カラチェニ」と麻布??

ナント!わずか約1か月で6月のピッティウオモをメインとした、どこよりも早いスナップ特集「メンズクラブ9月号」が発売となりました。私がスタッフにもまだ教えていない2017春夏トレンドが整理されています(汗)。ピッティ期間中は来場者のスナップなんて撮る時間もないので、私自身も改めて傾向を分析するテキストとしても使用させていただいております(苦笑)。

頁を開けば、A.カラチェ二のスーツを纏ったジャンニ・アニェッリが登場。A.カラチェニといえば、6月のミラノでスゴイ体験をさせていただいたことを思い出しました!

あの、イタリアが誇るミラノの老舗サルトリア「A.カラチェニ」社長のCarlo Andreacchio(カルロ・アンドレアッキオ)さんとミラノでバッタリ遭遇しました。

嘘です(笑)。確かに店の前で偶然にお会いしたのですが、ボスが「A.カラチェニ」でスーツを仕立てるということで、勉強のために同行した訳です。

我々が日本で麻布テーラーという業態を展開していると話すと、懇切丁寧に工房内も案内してくれました。Massimiliano (マッシミリアノ)さんいう息子さんと二人しか採寸・型紙の作成をしないとのこと。何度も書いては消せる、緑のウール生地に下書きをしてからパターンを作るのがA.カラチェニ流です。

特に熱心にお話ししていたのは、肩パッドまでお客様に合わせて一から作っていること。一般的には、完成したものや、それをモディファイして使用するので、我々の業界では本当に珍しいと思います。

あと、参考までにどのブランドの服地で一番注文が入るのかと聞くと、DRAPPERSを通じて購入しているCANONICOという意外な答えが返ってきました。昔は60%が英国物だったらしいですが、現在は60%がイタリア物に変わってきたようです。やはり、時代と共に軽さを求めるお客様が多いとのことですが、合わせて軽さを追及した仕立ても増えていると聞きます。カラチェニ一族の伝統を受け継いでいる伊サルトリア界きっての名門も時代に適合しながら進化していると改めて感じました。

ここに来る前に、ピッティウオモやミラノコレクションのショー、ショールームを得ての名門サルトリアの訪問。このミックス感も麻布テーラーならではだと自負しています。そんなミックス感を形にした新企画も「メンズクラブ9月号」で紹介してくれていました。相変わらず、メンズクラブさんは発売前の新企画をどの雑誌よりも早く告知しちゃいます(笑)。これは、発売直前に改めてブログでお知らせしようと思います。

最後にTsuyoshi’s Eye「A.カラチェニ」版をお届けします。仮縫いが収納されているストックルーム、そのドアストッパーが「ジョン・ロブ」を半分にカットした何とも贅沢な代物だったので思わずパチリ。こんな、名門サルトでこんな小さな発見が凄く気になる私。。。これも、ミックス感が得意な麻布テーラーをディレクションする私自身のリミックス精神です(笑)。

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