麻布初登場ブランドとの初コラボ。

麻布初登場ブランドとの初コラボ。

早いものでもう5月。翌月のピッティウォモのアポイントの依頼が入り始めました。我々の場合は、パーソナルオーダーという軸の企画を同時進行しながら、そのシーズンのスタイリングに必要な既製品を、ピッティに出ているブランドを工場として使用して、オリジナルを作るのが最近の会場でのメイン業務になっています。個店対応の小口のバイイングは、若手が担当しているとはいえ、プランニングから仕入金額の社内調整も含めて行っているので、若手以上に働いています(笑)。

 

幸いにして!?子供達も部活や習い事やらで、ゴールデンウィークは家で一人ぼっちになりそうなので、ピッティ前にたまった仕事を家で片付けようと思います。

 

さて、ピッティウォモといえば、昨年の6月に会場にて別注したポロシャツが店頭に入荷しました。麻布テーラーでは初登場の「ANDREA FENZI(アンドレアフェンツィ)」というブランドとのコラボレーションです。写真の右がデザイナー、スナップでも常連なので見覚えがあるかも知れません。

1962年にイタリアのブレシアで創業したDoratex社が手掛けるニットブランドです。LANVIN、MISSONI、D&G等の有名ブランドにも商品を提供する技術力は折り紙つきで、日本向けにはMcLaurenなど複数の自社ブランドも展開しています。そして企業理念がまた素晴らしい!「全てのアイテムは大量生産品ではなくテーラーメイド商品である。」自社工場を保有する麻布テーラーとしても共感しました。既製品としてもテーラーメイド商品同様にプロとして継続的な探究とクリエイティビティに基づいて、最新技術に丁寧な職人技術を融合させている。私自身も見習わなければならない姿勢です。

 

さて、本題です。この素晴らしいブランドにどのような別注をしたのか。元ネタはコレです。

そして、別注して完成したのがコレです。

題して「クレリックドレスポロシャツ」です。ボディが天竺編みで襟羽根と袖口のみリブ編みという、ボディと襟が同色でありながら異組織という、白×白・紺×紺のクレリックになります。

 

リブのラインを外して、釦つけ糸を同色に変更してだけのシンプルなアレンジですが、グッと都会的になったと満足しています。これなら、夏のビジネスシーンでも品格を保ちながら涼しさとスマートさも演出できるのではないでしょうか。

 

このラインがいいのに!と思う方もいらっしゃると思いますが。。。これが、麻布テーラーが目指す、控えめな主張「アンダーステートメント」の精神です。とはいえ、私も洋服屋。トレンドのこんなマリンカラーで、自己主張の強い企画をしてみたいのも本音です。ここは、麻布テーラーのディレクターとしてぐっと我慢です(笑)。

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