今、絶対推しの生地教えます!♯MEN’S EX編スキャバル。

今、絶対推しの生地教えます!♯MEN’S EX編スキャバル。

昨日、滋賀県にある麻布テーラーの縫製工場へ行っていました。モノづくりに携わる人間として、やはり生産現場はとても大事です。と、偉そうな事を言っていますが、日々の業務に追われて直営工場なのに久しぶりの訪問になりました。反省します(汗)。

 

工場内は、早くも麻布テーラーの新作秋冬スーツやジャケットであふれかえっていました。私が皆さまにおすすめしている英国スタイルのスーツ(ベストやプリーツ入りスラックス)が多いのを見ると、とても幸せな気持ちになります。しかし、工場長からは「上月くん、あんまりスリーピーススーツを流行らせないでよ。ベストが多くて大変なんだよ。」と愚痴られました(笑)。

と工場長に言われたにも関わらず、昨日発売された「MEN’S EX 10月号」では、私が懲りずに最旬スーツを紹介していました。

 

麻布テーラーのディレクターとして今シーズンに皆様におすすめしたい生地を数回にわたってご紹介する「今、絶対推しの生地教えます!」、第3回目は「MEN’S EX編スキャバル」です!

~英国的イヤーラウンドファブリック~

【GALAXY】100%WOOL

1938年にブリュッセルで設立されたスキャバルは、テーラーの店頭に生地見本だけを置き、サンプルによる注文方法を行う、当時としては画期的なバンチシステムを導入。常に2,500種前後のコレクションを持ちながら、商品開発にも積極的に取り組み、ニューシーズンを迎えるたびに、700~1,000種類の新デザインと新色を発表しています。そのスキャバルから「MEN’S EX」との特別企画で私がセレクトしたのが「ギャラクシー」。トレンドのグレーカラーのマイクロデザインは、イギリスのハダースフィールドにあるスキャバルの自社工場で織られた上質なスーパー110’sウール。滑らかなでウール本来の光沢が有り、年間の長い期間を活用できる280gの生地は、クールビズシーズンが長い日本のビジネスシーンのワードロープの主役になりつづけるでしょう。

 

肝心のMEN’S EXの紙面はこんな感じ。

スキャバルとMEN’S EXからお声がけをしていただき、集まった3人。「ユナイテッドアローズ」はクリエイティブディレクターの鴨志田さん、「三越伊勢丹」はメイドトゥメジャーバイヤー鏡さん、「麻布テーラー」は私、上月です。ピッティウオモやミラノウニカなどの海外の展示会では互いにお見かけしてご挨拶はさせてもらいますが、ある意味では競合同士の司令塔ですから、やはり緊張感はあります(汗)。でも2回目の集合になるので、互いの商況を話しながら和気あいあいとした楽しい撮影となりました(笑)。

鴨志田さんと鏡さんのセレクトもとても勉強になります。スキャバルという同じ服地でもアプローチの仕方が様々です。

スャバルの営業さんに聞くと、麻布テーラーは早くも大反響で沢山のご注文をいただいているようです。麻布テーラーは新作の襟付きのベステッドスーツを提案しています。また、工場長に愚痴られそうですが、ユナイテッドアローズさんも三越伊勢丹さんも、ベステッドスーツです。時代は英国調なんですよ、工場長(笑)。

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