麻布 ザ・カスタムシャツの秘密。♯3

麻布 ザ・カスタムシャツの秘密。♯3

先日、人生初の歌舞伎公演に行って来ました。400年の歴史を持つ日本固有の伝統芸能なので、ジャケットを着用してのスマートフォーマルなドレスコードを選びました。何でも装いから考える私の悪い癖です。調べてみると、歌舞伎の語源は、傾(かぶ)くらしく、流行の最先端をいく奇抜なファッション、世間の常識は お構いなしの「かぶき者」をまねた扮装で見せたのが、歌舞伎のルーツといわれる「かぶき踊り」。伝統芸能とはいえ、既存の考えにとらわれずに流行を取り入れ、人々を楽しませる。我々が扱うクラシックなテーラードウェアに通じる精神だと、勝手に解釈して感動していました。何でも装いから考える私の悪い癖です(笑)。

さて、日本独自といえば、麻布テーラーだけではなく麻布ザ・カスタムシャツのディレクターとして、このブログで隠すところなく発信する「麻布ザ・カスタムシャツの秘密。」、第3回目は日本の産地にこだわる生地についてです。

「肌ざわりと着心地への心意気。」

シャツはアンダーウェアであるという思想の基、肌ざわりや着心地を重視した綿100%の天然素材にこだわる麻布 ザ・カスタムシャツは、生地も独自で生産もしています。定番として展開する「クラシックコレクション」に採用する生地は、播州織として名高い国内有数の綿織物産地である兵庫県西脇市で60年以上の歴史をもつ東播染工との取り組みによって誕生しました。東播染工は「たった一度だけ最高の商品が作り出せても、継続できなければ意味がない」という理念のもと、国内で唯一の、織・染色・整理加工を一貫して行う先染め織物に特化したテキスタイルメーカーです。一貫であるからこそ、色、柄、織り方、加工方法にまでこだわった麻布 ザ・カスタムシャツが求める高い品質のシャツ生地の供給が可能となっています。

吸湿性が高く柔らかでしなやかな風合いと絹のような美しい光沢感があるスーピマ綿を使った、経糸100番手双糸、緯糸50番手単糸で織り上げた高級感と実用性を兼ね備えたクラシックかつプレミアムなシャツファブリック。ブロードクロスやツイルといった国、伝統を超え選ばれ続けてきたクラシックな無地パターンから、英国紳士が愛するロンドンストライプなどトレンドに左右される事の無い全18柄を常時ラインナップしています。

シャツはアンダーウェア!?英国からの本来のルールからしてみれば、肌着を着るなんてナンセンス。しかし、私自身は肌着を身に着けた方が快適だと思うので、無理には推奨はいたしません。強いていうなら、麻布 ザ・カスタムシャツを選んだ朝。肌ざわりを堪能したいから、今日は肌着を脱ごうかな。なんて、少しでも思っていただくことがあれば、私はとても嬉しいです。でも、無理しないでくださいね。肌着を身に着けた方が快適ですから(笑)。

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