PITTI UOMO 93#4

PITTI UOMO 93#4

帰国フライト日にトラブルが発生して、その対応でチェックインギリギリに搭乗しました(汗)。仲間を1人残しての帰国に重い気持ちで飛行機に乗ると乗客はまばら。イタリア人のCAが私の席に来て、貴方はプライオリティカスタマーだから無料でアップグレードしますよ。と声をかけてくれました。悪い事の後には良い事もあるものです。

ちなみに、一応の管理職である私も飛行機はエコノミークラス、新幹線も普通車両です。経費をなるべく抑えて、より良い価値ある商品を提供したいという会社の姿勢でもあります。それでも、これだけ飛行機も乗ればステイタスが上がりマイルでアップグレードができたり、ポイントがすぐにたまりグリーン車にアップグレードができたりすることはあります。ですが、価格はあくまでエコノミーです(笑)。

 

さて、イタリア出張も終わり、襟を正して気持ちを新に2018年秋冬新企画に向けて頑張ろうと思います。そして、襟を正すといえばドレスシャツ。現在開催中のオーダーシャツフェアも終了まで残りわずか。今回も新記録を達成しそうな勢いです。ありがとうございます!今回はそんなドレスシャツのトレンドについてのお話です。

 

ピッティは既製品の見本市なので、既製品しか展示していないのですが、その中でもドレスシャツに限っては、パーソナルな対応ができるような襟型やカフス型の様々なバリエーションをあえて全面に提案しているブランドが見られました。

ドレスウェアのクラシック回帰、そしてファッションのパーソナル対応化に伴い、このような提案が増えているのは、麻布テーラーとしては嬉しい風です。そして、ピッティで見たシャツの気になるトレンドはこのような感じです。

 

「ボタンダウン」

クラシックなべステッドスーツにボタンダウンカラーを合わせるのは、本来のルールからしてみればタブー。しかし、ルール通りの全身ブリテッシュテイストではなく、アメリカンテイストをミックスしたブリテッシュこそ時代性のあるトラデショナルになります。

このようにボタンを外して襟に表情を出すのもタイドアップには効果的です。写真のようなシャツとジャケットの中間的なオーバーシャツも多くのシャツブランドで見られたデザインです。日本での定着は難しそうですが、個人的には好きです(笑)。

「タブカラー」

引き続き、クラシックなⅤゾーンを演出できるタブカラーは多く見られました。今年は、カジュアルなフランネル等の素材にも使用されています。ニットタイやウールプリントタイなど、カジュアルアップ的にスポーティなスタイルを格上げするには良いアイディアかも知れません。

「セミワイド」

とはいっても、圧倒的に多いのはワイド系です。タイドアップのトレンドから、カッターウェイのような襟の開きの大きいデザインは減少しています。ワイドカラーでも開きがやや狭いセミワイドは安定のデザインだと思います。

以上でピッティウオモでのブログは完結しようと思います。追加で載せたい面白い写真は沢山あるのですが、「上月さん、それだけは勘弁してください!」と後輩から頼み込まれているので、約束を守ります。今のところは(笑)。

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