麻布テーラーのスーツは何処が優れているのですか?

麻布テーラーのスーツは何処が優れているのですか?

全国的に今シーズン一番の冷え込みになっていますが、昨日は麻布テーラーの縫製工場の1つがある滋賀県へ行っていました。しかし、想像していた以上の雪にビックリです!!

イタリアから帰国早々、この雪の滋賀県まで足を運んだ理由があります。それは、1964年に直営工場を発足してから現在に至るまでの歴史を作り上げていただいた、技術顧問の先生が滋賀工場に1週間滞在すると聞いて、新企画の相談や生産過程の勉強をするために行っていました。

 

先生と話すと、改めてモノづくりの難しさを知ると共に、諸先輩方が作り上げてきたスーツ作りの歴史を知ることが出来て、いかに自分が未熟であるかを思い知らされます。お客様に価値ある商品をご提案するためには、私自身も常に勉強し続けなければなりません。昨年から国内外問わずモノ作りの生産現場である様々な工場に足を運ぶのには、そのような理由からです。現地の美味しい食事を堪能するためではありません(笑)。

 

1999年に誕生した歴史の浅い麻布テーラーですが、このように直営工場50数年の歴史あっての麻布テーラーでもあります。最近ブームになっている新鋭テーラーグループの1つのような位置付けでは片づけられない歴史と経験から成り立っています。

 

そのような重要な意味を持っている直営縫製工場は、良いスーツを作るために独自に開発された機械も多いので見学者の写真撮影も禁止です。よって、私のブログも簡単には工場内を皆様にお見せすることはできません。でも、許可を得たものを少しだけ。。。

さすが、麻布テーラーのお客様です。この寒さの中ではありますが、春夏シーズンのご注文を沢山頂いております。

麻布テーラーのスタイルも英国調ブーム。ベステッドスーツのご注文を沢山頂いております。私もまだご紹介していない、シーズナルオリジナル企画のキュプラのジャガードポルカドットのライニングサンプルも発見。

ベルトレスやプリーツ入りのスラックスのご注文も沢山頂いております。さすが、麻布テーラーのお客様です。

 

ところで、「麻布テーラーのスーツは何処が優れているのですか?」とお客様、お取引先様、スタッフから質問がきます。その質問に答えるのは非常に難しいのが本音です。他社さんの商品と比較することになりますし、正直に言うと比較のしようもありません。なぜなら、価格帯も生地種類数も縫製仕様も補正可能箇所もオプション数もデザイン等々も違う、基準の無いスーツを比較しても、正しい判断が出来ないからです。よって、麻布テーラーには麻布テーラーの良さ、他社さんには他社さんの良さがあります。

 

では、麻布テーラーの良さは??それは、諸先輩方が作り上げてきた直営工場50数年の歴史とノウハウという伝統。そして、その伝統を常に進化させていく柔軟性だと思います。カッコ付けて言えば、私もその伝統を引き継ぎ常に進化させていかなければならない1人、更には私の後輩にもその伝統を引き継ぎ常に進化させていかなければならない。

 

かなり概念的な言い方になりましたが、麻布テーラーの良さを言うのは、俺はカッコイイゼ!というようで恥ずかしいものです。もう少し自信が付いた時にここで発表します(笑)。

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