夏のダブルジャケットについて

みなさま、こんにちは。

ダブルのジャケットと言えば、みなさまにはあまり馴染みがないかもしれません。

一方、イタリア方面では夏の定番ジャケットとしてダブルジャケットの人気は止まることを知りません。

では、なぜみなさまにはあまり馴染みがないのでしょうか。

確かにお話を伺うと、
・権威的なイメージ
・ダボついて野暮ったく感じられる
・古い印象
・ご年配の方しか着ることができない
・ダブルと言えば礼服
などなど。
あまり良い印象をお持ちでない方が少なくないように思われます。

そこで今回は、ダブルジャケットのかっこよさについて追究してまいります。


1、ダブルブレステッドジャケットとは

ダブル、正式にはダブルブレステッドジャケットは、和訳すると「両前」となります。
その名のとおり、洋服の左右を前で二重に重ねて着るジャケットのことです。

その由来は、軍人の外套からきているようです。(諸説あります。)
例えば、ダブルのピーコートやピージャケットは風向きに応じて前合わせの左右を変えられるようになっていますが、そのような用途で使われていたものと思われ、19世紀の半ばごろから背広の上着として使われるようになったとされています。
ですから、上述の権威的なイメージはあながち間違いではありません。

また、古い印象というのは、やはりバブルの時代に流行したゆったりとしたスタイルを想像される方が多いようです。

権威的で古い印象、ご年配の方しか着ることができない。このあたりのイメージは、これらの由来から来ているものかもしれません。

しかしながら、このようなイメージを持たれているダブルのジャケットが、なぜイタリア方面では流行しているのでしょうか。

そこにはやはり、サイズ感や生地感、デザインやそのスタイルが大きく関係していると思います。


2、ダブルブレステッドジャケットのサイズ

30年近く前でしょうか。日本には好景気の波が訪れ、社会現象となりました。バブル時代、あるいはバブル景気などと呼ばれ、一様にハイブランドのソフトスーツを着こなす時代です。
この頃に流行したのが、ゆったりサイズのダブルのスーツです。

もちろん、それはそれで時代の流れですからかっこいいのですが、現在のダブルとはかなり異なります。
現在のダブルジャケットの主流は、
・6つボタン
・短めの着丈
・タイトな胴回り
・合わせるパンツもタイトで短め
といったところでしょうか。

全体的にタイトにすることで、野暮ったいイメージがまったくなくなり、すっきりとしたスタイリッシュな印象に変わります。

3、パッチポケットの活用
権威的なイメージのあるダブルジャケットですが、腰ポケットを外付けのパッチポケットにすることで、その印象がガラリと変わります。
パッチポケットはカジュアルな雰囲気になりますので、全体的にやわらかい印象になります。


4、サマーツイード

今回のブログの主題は、夏のダブルジャケットです。
爽快に着こなせる生地が欠かせません。

ツイード調にザクザク織った生地。
色はネイビーや青が定番でしょうか。
もちろんグレーやベージュ、ライトブルーなども爽やかです。

例えば、

FRATELLI TALLIA DI DELFINO

25509

ダブルジャケット¥69,000+税~

FRATELLI TALLIA DI DELFINO

25504

ダブルジャケット¥69,000+税~

CARLO BARBERA

CB50012

ダブルジャケット¥83,000+税~

CANONICO

CN50056

ダブルジャケット¥49,000+税~

などなど。

このような生地を使っていただくと、夏でも爽やかに、ビジネスにもカジュアルにも使える夏のダブルジャケットが完成します。

貝ボタンなどを合わせると、より一層爽やかさが増すのではないでしょうか。

いかがでしょうか。
ダブルのジャケット、かっこよくないですか?

みなさまの印象が少しでも変わる一助となれば、幸いです。
ぜひワードローブに加えてみてください。

魚住

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