ジャケットのデザインについて3

みなさま、こんにちは。
前々回の腰ポケット前回のベントに引き続きまして、今回は袖口のボタンについてご紹介します。

こちらも普段はあまり意識したことのない方が多いのではないでしょうか。
なぜ袖口にボタンがついているの?など、きっとどなたも考えないかもしれませんが、その出自には諸説あるようです。

部下が袖口で鼻水を拭きカピカピになっているのを見たナポレオンが、拭かないように金属のボタンをつけたのがその始まりであると言われてみたり、肩から手首にかけて細くなる腕をすっきり見せるためにボタンやひもで調整することができるようにしたのが始まりであると言われてみたり…。

もちろん今ではデザインの問題です。さすがに誰も鼻など拭こうとしないでしょうし、ひもで調整する人もいません。ただ、袖口にボタンのないスーツは変です。
こだわりの数や付け方で、よりおしゃれに。といったところでしょうか。

麻布テーラーでは、その数や付け方を必ずご指定いただいております。

1、数
麻布テーラーでは、お好みでご指定いただけます。

3~4個が一般的でしょうか。


2、付け方

①重ねる
現在の主流は、4つのボタンを重ねる、という付け方です。これは、イタリアンな仕様で、ボタンとボタンがキスをしているように見えることからキスボタンなどと言われています。重ねるとボタンの範囲が狭くなるため、ちょうど美しく見える4つがオススメです。

②並べる
こちらも4つが主流です。クラシックな仕様です。個人的な意見で申し訳ありませんが、もし3つをお選びになる場合は、重ねるより並べるほうがバランスが良いように思います。

③本切羽
こだわりの高級仕様です。本切羽にすると袖丈の調整ができなくなります。ゆえに既製服の袖口ボタンは飾りの場合がほとんどです。オーダースーツですと、採寸時にお客様に合わせた袖丈にしますので、何ら問題ございません。
ちなみに、本切羽の由来はドクターが袖をまくって診察しやすいように仕立てたのが始まり、などと言われているようです。1つ2つ開けておくことで、こなれ感を演出できます。

麻布テーラーでは、¥3,000+税にて本切羽仕様をご選択いただけます。


さて、みなさまがお持ちのスーツは、どのような仕様でしょうか。
普段気にも留めない袖口のボタンにも、こだわってみてはいかがでしょうか。

みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

魚住

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