スーツの柄とその印象について

みなさま、こんにちは。
秋冬生地がスタートし、まるでそれに合わせるかのように、朝夕涼しさを感じるようになりました。
たくさんのお客様にご来店いただき、心より感謝申し上げます。

今回は、ご来店いただいたお客様とお話しさせていただいている中で、特にご質問の多い、”柄”と”その印象”についてご紹介します。

スーツの生地にはたくさんの柄があります。
細かく分けるとキリがありませんが、
大きく分けると無地、織り柄、ストライプ、そしてチェックといったところでしょうか。

1、無地
まず必ず1着はお持ちいただきたいのが、無地のスーツです。
なぜなら、ビジネスシーンにもフォーマルシーンにも。シーンを選ばずご着用いただけるためです。
特に、濃紺やチャコールグレーはビジネスシーンにおいて、普段あまりスーツをご着用になられない方や、普段ご着用になられる方でも大切な商談や会議などの重要なシーンなどで活躍しますし、フォーマルシーンにも通用するアイテムです。

その印象は、「きっちりしている!」
といったところでしょうか。

そして、色が明るくなるにつれ、その印象は軽やかになります。
ブルー系やライトグレーは、ビジネスシーンにおける普段使いのアイテムと言えましょう。

(色の濃淡)         濃        →       淡
(その印象) ドレッシー、きっちり → 華やか、軽やか

さらに無地のメリットは、ジャケットだけ、ないしはスラックスだけ、といった単品使いも可能であるということです。

また、無地の生地はその良し悪しが出やすいとされています。
ぜひ店頭にて比較ください。

幅広くお使いいただける無地。
おすすめです。

2、織り柄
一見すると無地に見えますが、近づいてみると何やら柄が入っている。
というのが、この織り柄生地です。



代表的なところでは、
・シャドーストライプ

・シャドーチェック

・ヘリンボーン

などを挙げることができます。

無地同様、シーンを問わずご着用いただけるのがその特長でしょうか。
近づくと柄が入っている、というところが、なんともおしゃれです。

そして、その印象も無地同様、
「きっちりしている!」
といったところかと思います。

3、ストライプ
ストライプは、ビジネスシーンにご着用いただくスーツの代表格と言えましょう。
ピンストライプやペンシルストライプ、チョークストライプなど、その太さや間隔で印象はまったく異なります。

(ストライプの太さと間隔)  細ストライプ・狭い間隔  →  太ストライプ・広い間隔

(その印象)            ドレッシー、繊細   →    華やか、力強い

つまり、ストライプはシーンによって使い分けることで、相手の受ける印象をいかようにも変えられる柄であると言えるかもしれません。

ご着用になられるシーンを想定し、お選びいただくことをおすすめします。

4、チェック
上述の無地やストライプに比べ、やわらかい雰囲気になります。
ビジネスシーンにおいては、大切な商談のない日などに向いている柄と言えましょう。
代表格として、ウィンドウペン(格子柄)、グレンチェックなどが挙げられます。

・ウィンドウペン

生地見本をご覧になられるお客様の多くが、ウィンドウペンに関心を持たれます。

英国伝統の柄のひとつで、その印象は、若々しくカジュアル感のあるおしゃれなスーツ、

といったところでしょうか。

線自体が太くなるとよりカジュアル度が上がります。

ジャケットだけ、ないしはスラックスだけの単品使いも可能ですので、とても人気の高い柄です。

・グレンチェック

時の英国皇太子ウェールズ公(のちのエドワード7世)が愛した柄であったため、

その名が冠されたと言われるプリンスオブウェールズチェックに代表されるグレンチェック。

こちらも英国を代表する伝統的な柄です。

特に上述のプリンスオブウェールズチェックは、千鳥格子のチェックにブルーの格子が重なった柄で、

どのブランドの生地の中にも大抵は含まれており、永遠の定番柄と言っても過言ではありません。

ゆえに、とてもクラシックで権威ある柄であると言えましょう。

つまりその印象も、やわらかさの中に権威の垣間見える大人の雰囲気、といったところでしょうか。

以上のように、柄によってその印象はさまざまです。
もちろん今回ご紹介した柄は、ほんの一端に過ぎません。

店頭にて、比較検討していただければ幸いです。

シングルスーツ1着37,000円(+税)からお仕立ていただけます。

みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。

魚住

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