渋谷仕立鉄道の夜

渋谷仕立鉄道の夜

渋谷店ブログをご覧の皆様こんにちは。

梅雨や夏が近付いており、店内も比較的落ち着いている今日この頃です。

旧聞でありますが先日渋谷店のスタッフが店舗異動などありまして
新たな風を運んでくれております。

業務の面はもちろんパーソナルな面でも新鮮さがあり、
先日スタッフが文学的なエピソードを話してくれました。

「さそり座のポケットチーフ売りの男の話です」

「昔あるポケットチーフ売り場に、白無地のチーフ以外売らない男がいたんです。
どんなご要望があっても、決してそれ以外は売らなかった。
だけど仕事を引退してある日ポケットチーフを買いに街に行った時、
そこの店員さんから同じような白チーフを強く勧められました。

たくさん持っているので他の物が欲しかったけど、
男はとうとう同じような白チーフを買ってしまいました。
その時、さそり座の男はこうお祈りしたというのです。

ああ、私は今までいくつもの白チーフを売ったかわからない。
そしてその私が今度白チーフを勧められた時、それ以外が欲しいと思ってしまった。
どうして私は今まで色んなポケットチーフを提案してこなかったのだろう。
そしたら今日だって、自分の経験でも選べただろうに。
どうか神様。この次に生まれ変わる時には、
まことのみんなの幸いの為のポケットチーフ売りに私をお使い下さい。

…と。」

閑話休題

スタッフ異動がままある中
渋谷店の店長・亀田と、私原田は比較的長い在籍となっております。
そういった話をしながら、私達は先日のさそり座の男の話を思い出して
ああと深く息をしました。

「亀パネルラ、また僕たち二人になったねえ。どこまでも一緒に行こう。
僕はもうあのさそり座の男のように
本当に皆の幸のためならば、僕の体なんか百ぺん灼いてもかまわない」

「うん。僕だってそうだ」
亀パネルラの眼にはきれいな涙が浮かんでいました

「けれどもほんとうのさいわいはいったい何だろう」

「僕わからない」
亀パネルラがいいました。

「僕たちしっかりやろうねえ」
私は体中に新しい力が漲るように、ふうと息をしながら言いました。

「そういうわけで、魅力的だけどどうなるんだ?
どう使うんだ?なアイテムをご紹介したい」

~ラベンダーのコットンスーツ~

目を引くカラーの一つ、パープル~ラベンダー系。
これを発色の良いコットンにてお仕立て。
こういったアイテムをデイリーに使おうと思うと、
ドレッシーよりもカジュアルに振るのがお薦めです。

JKTも肩や芯地全部抜いて、軽い仕立てに。
JKTだけでも使えます。

画像はジーンズですが他にもグレーやブラック、濃紺のパンツなど。
彩度の低いアイテムは難なく合います。

パンツ単品での使用。


色の合わせ方は上記のJKTと同じ考え方で大丈夫です。
夏の休日にも、たまに着用しております。

本日はここまで。
カジュアルアイテムや、何か一味アクのあるものを!
…の際は何でもご相談くださいませ。

「僕はもうどんなところだって怖くない。
きっとみんなのほんとうのさいわいを探しにいく。
どこまでも僕たちいこう」

亀パネルラは俄かに窓の遠くに見えるきれいな野原を指してさけびました…

-Fin-
このブログはフィクションです

本日もご覧いただきありがとうございます。

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