ハリソンズ・オブ・エジンバラ×麻布テーラー

私は現在、来年の春夏シーズンのワーク大詰めを迎えました。約半年間、この日のために国内外を飛び回っていたといっても過言でありません。準備していたモノやコトを整理して、来シーズンの麻布テーラーグループのディレクションを決定します。私のやり方は、準備は長いですが、まとめる作業は実質5日間だけです。しかし、その5日間もオフィスにはいません。上司も部下もお取引先もいない、完璧に隔離された場所で一人だけで行います。その場所は??お洒落な海外でもなければ国内避暑地でもありません。なんと、薄暗い物流倉庫です。理由は、誰もいない環境で集中したからということもありますが、私が失敗した商品に囲まれていることで、二度と同じ失敗をしないようにするための戒めでもあります(苦笑)。

お客様に更に喜んでいただく麻布テーラーグループのために、いや、今のところはきっと喜んでいただけると確信しております?!

ということで、出張中ではありませんが暫くオフィスを不在しております。お取引様、そして社長&副社長そっとしてあげてください(笑)。

相変わらず前置きが長いですが、今回はイギリスの名門マーチャント「ハリソンズ・オブ・エジンバラ」がお題です。

トレードマークの赤いバンチ(生地見本帳)でお馴染みの1863年に創設された名門マーチャント(服地卸商)です。ちなみに、マーチャントとミルの関係は、私のブログ「スキャバル×麻布テーラー」で書いてあるので、まだ見ていない方はご覧ください。

私見ですが、ここの服地は良い意味で華やかさというトレンド感は薄い、完璧な玄人好みのコレクションです。その理由は、実際に縫製に携わるプロフェッショナル達(職人)から絶対的な信頼を寄せられているからです。しなやかなでエレガントな風合いを持ちながら、アイロンでクセをつけやすく仕立て映えする特徴を持つ事が高く評価されているのです。

私が毎シーズン訪れるロンドンのサヴィル・ロウの名門テーラーを覗くと必ず膨大な赤いバンチが陳列されています。最上の原毛を用いてしっかりとした打ち込みで織り上げられているハリソンズ服地が、欧州の王侯貴族をはじめとした世界中のVIPから愛されてきた理由も理解できます。

そんな、世界的名門生地ブランドであるハリソンズに麻布テーラー限定のコレクションがあるのです。「リージェンシー」という厳選されたメリノウールを綾織りで仕上げた3シーズン着用可能なクォリティです。経糸(たていと)緯糸(よこいと)ともに双糸使いにより、しなやかさがあるので、英国生地が初めての方でも抵抗なく着用できると思います。私的には、この正しい英国生地を柔らかいイタリアンテイストではなく、あえてクラシックなブリテッシュスタイルで仕立てるのがお奨めです。注目のダブルブレステッドはチェエンジポケットをアクセントに、シングルピークのベステッドスーツは、ダブルのベストが新鮮です。

ちなみに、スキャバル同様にMEN’S EXの最新号にも掲載されていました。今回はプレスの松永くんではなく&B銀座six店長の神谷くんが紹介していました。前回の研修とは違う真面目なスタイルですね(笑)。

最後にハリソンズといえば、同じ英国つながりで「TUTING(タスティング)」のバッグに麻布テーラー限定のハリソンズのスーツ生地を贅沢にライニング(裏地)に使用したトリプルコラボバッグも発売中です!

今年の1月にTUSTING社に訪れた際に、無理をいって仕込んだ特別企画です。「Nene Leather Tote」というモデルを気に入ったのですが、ビジネスシーンに持つには少しサイズが大きかったので、同じモデルでサイズダウンをお願いして、高級感のあるカーフのマットレザーに載せ替えてもらいました。ライニングで高級スーツ生地を使用するなんて贅沢だとウイリアム社長に言われましたが、同じ英国ブランドということで以外にも快く受けてくれました!価格はなんと¥52,000+税というスーパープライスです。英国製、カーフレザー、ライニングはハリソンズの高級スーツ地でこの価格ですよ(驚)。

間違いなく、「スーツ+バッグ」=「ハリソンズ・オブ・エジンバラ×麻布テーラー」の2点買いですね!!!

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