オーダーメイドは、スタイルをつくる。その2 ~ATITUDE OF AZABU TAILOR WATARU TAKAKI~

オーダーメイドは、スタイルをつくる。その2 ~ATITUDE OF AZABU TAILOR WATARU TAKAKI~

商品を企画するなかで、「自分が欲しいかどうか」はとても重要な考えになってきています。

単に他で売れてるとか売れそうな商品は、これからはAIが分析して簡単に導き出すようになるので

ますます市場に同じような既成の商品が溢れることになるでしょう。

オリジナリティがあり痒い所に手が届く商品は、実際に服を着てファッションを愉しんでいる

生身の人間からしか生まれないのではないかと思います。

もちろん「自分が欲しいかどうか」ばかりでも駄目ですが、以前よりもそんな考えの重要度は高まってきています。

 

特に最近はリモートでの商談が多いのでバイヤーさんの中には、試着をしないで買い付けをされる方もいらっしゃいます。

経験豊富の方であればリモートでも問題ないのでしょうが、私にはとても怖くて真似出来ないやり方です。

ただ、ひとつ言えることは経験を積んで熟練してきたとしても、私はそれは一生しないはずです。

何故ならリアルで無いからです。私にとってリアルというのは、自分が欲しいと思うものであり

実際に日常生活で着用してみて良いと思えるかどうかです。

 

動画や画像配信プラットフォームから、実際に企画された方が商品を紹介されるのも

テレビコマーシャルで芸能人が格好良く着こなしている感じよりは、リアル感はありますが

もし撮影の時だけその商品について触れているのであれば、リアルとはあまり思えません。

誰もみていないところで、日常的に愛用しながらその商品への、自分なりの理解を深めていくことが

本当のリアルかなと感じております。

もちろん全てのサンプルを購入するのは懐事情により難しいので、出来る限りですが。笑

これもリアルです。笑

 

さて、いつも通りの長い前置きはここまでにしておいて今回は「リアル」がテーマです。

少し前にはなりますが、メンズEX 2021 VOL.321のとある1ページからご紹介します。

 

 

Spence Brysonで仕立てるリネンスーツを、麻布テーラーでご紹介させて頂き

私がSpence Brysonのアイリッシュリネンについてコメントをさせて頂きました。

「スペンス・ブライソンのリネンがとくにおすすめ」という一文がありますが

これは紛れもなく「リアル」です。

 

 

実際に自分でオーダーし、愛用して、自分で感じたことをそのままお話ししました。

掲載されているコメントの通り

サマーファッションを愉みたい方へ、ぜひおすすめしたい最高のリネンスーツです。

Spence Brysonのアイリッシュリネンスーツは、他のものと比べ物にならないほど生地が肉厚で

ハリコシがあり、立体的に仕上がってくれます。業界的には「仕立て映える」と言います。

さらに、丈夫でハードな扱いにも耐えるので、日ごろのケアも非常に楽です。

また、私が一番気に入っているのは、安っぽさが出る小ジワは入らず

ハリコシのあるリネンにしか出ない、雰囲気を高める大きなシワが入るところです。

これは実際に着用してみないと分からないポイントだと思いますが、リネンやコットン特有の小ジワに悩まされたことがある方も多いのではないでしょうか?

肉厚なリネンの為、持ち運ぶ際の軽さや涼しさは若干そこないますが、実際に着用してみると

想像よりもずっと着用感は軽く、風通りも良いので、快適でした。

手に持った時より、着用した時の方が軽く感じるのは、立体的に仕上っているのと

オーダーならではの三次元的に体型を捉えたフィット感のおかげです。

また、想像よりも立体的に仕立て上がった為、ダブルブレステッドとの相性も抜群でした。

もちろんリネンスーツの強みである汎用性は持ち合わせており、タイドアップスタイルでも

Tシャツスタイルでも、ジャケット単品・パンツ単品でも◎という懐の深い相棒になってくれます。

 

後は現段階では予想にはなりますが、良いリネンは染めも綺麗でしっかりしているので

5年・10年と着用していくと良い感じに色落ちしてくれそうな予感がしています。

他にも書ききれないことが沢山ありますし、今後愛用していくにつれてもっと理解が深まっていくと思います。

 

どうでしょうか?

おそらく実際に日常的に愛用していなければ、ここまでレビュー出来ないと思います。

 

しかしながら、私よりもっとリネンスーツをリアルにレビューしている方がいました。

それは麻布テーラー神戸店の勝井店長です。

なんと7年前(!!)から愛用しているリネンのスーツを3着も紹介していました。

これにはちょっと勝ち目がありません。

しかも勝井店長とは同い年なので、結構悔しい。笑

勝井店長のリネンスーツはこちらから

 

勝井店長のレビューに「春から夏にかけて気兼ねなくガシガシ着回していますので、若干の汚れや色褪せはありますが、それもやはり良い雰囲気に育ってきていて、リネンやコットン素材のスーツの良さだとも思います。」

とありますが、7年後のスーツのイメージを実際にお伝え出来るのはとても素晴らしいことだと思います。

サイズ・デザインともにフィットさせられるオーダーメイドは、長期間愛用可能ですので、この7年後のレビューというのはとても貴重ですね。

 

お店にご来店された際には、

店舗のディスプレイや、バンチブックの生地だけではなく

ぜひテーラリングスタッフの着用品にも注目してみて下さい。

実際に着用してきた「リアルなレビュー」をお話し出来るかと思います。

 

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「経験は人間にそのくちで語らす」

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