人生とは、まさに十人十色。多様化が進む現代においてはなおのこと。ひとりひとりにそれぞれの生き方があります。麻布テーラーがお手伝いできるのは、その個性に寄り添うウェアーをお届けすること。長年にわたり培ってきたテーラーの技術を生かして、みなさまが求める「自分だけの装い」を完成させるお手伝いをすることです。
2022年春夏シーズンテーマは「Styling Jungle」。上品なアバンギャルドを表現した『CLASSY ADVANCE』、今日的なクラシックを体現する『NEW CLASSIC』、とことん本物にこだわる『THECLASSIC』という3つのフィーリングをもとに作り上げたスタイリング別のコレクションをご提案いたします。
時代とともに変化する慣習や礼儀。社会の変化に合わせビジネスウェアーやフォーマルウェアー、スポーツウェアーも変化します。クラシックの価値を知り、移ろう時代に柔軟に対応する。新しい時代のSocial Customsと新しいFashion Stylingの融合に、ぜひご期待ください。
トラッカージャケット ¥110,000〈LORO PIANA /GREEN NYL M22543〉※取扱店舗・期間/ &B 銀座 six 店 3/11 ~ 5/5 ・パンツ ¥39,600〈ジャケットと共地〉・シャツ ¥16,500〈AM12762〉(すべてオーダー価格) その他スタイリスト私物
Photos:Kanta Matsubayashi Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE] supported by UOMO
大人のライフスタイルが大きく変わり、同時にサステナブルという考え方も定着してきた。モノを所有することより、それを着たり、使うことでどういう生活を送るのかが重要になり、「買い物の先」を考えることが当たり前になった。必需品と趣味性の高いアイテムとの線引きが明確になり、自分の価値観に従いそれらを吟味する。誤解を恐れずにいえば、その中間的なモノの立ち位置が曖昧になってしまったのかもしれない。
身につけるものにおいて、それは特に顕著だ。コスパがよく、シーズナルに買い替えるものと多少高価でも長く愛用し続けられる高品質なものを見分け、お金をかけるところと抜くところの見極めが上手になってきた。それはある意味、センスがよくなってきた証拠かもしれない。一度原点に立ち返り、自分が本当に買うべきものを考え直すいい機会だ。
さて、オーダーである。
今でこそ“仕立てる”という行為は特別なことだが、実はとても基本的なこと。日本で既製服が一般化したのは20世紀半ばであり、実はけっこう最近のことだ。それまで服は注文するものであり、必要な服を必要なときに、必要な分注文して、大切に着るのが普通だった。注文して作るのだからサイズはぴったりだし、無駄なモノを作らないから環境にもいい。オーダーは贅沢なようだが実はとても合理的で、ある意味倹約につながるといっても大げさではない。そうして手に入れた服は万人に価値のあるものではないかもしれないが、自分にとっては絶対の価値がある。そこにはエッセンシャルなワードローブのヒントがあるように思える。
麻布テーラーがクラシックなスーツだけを提案しているショップだと思っている人は少なくないのではないだろうか。事実、クラシックな美しさは麻布テーラーの基軸。しかしその中にも柔軟な“振り幅”がある。ノータイで着られるジャケットもあれば、モードを意識したセットアップもある。デニムウェアのオーダーも可能で、シャツアウターやカットソー、そしてアクセサリーもオーダーで作ることができる。 「ドレスからカジュアルまで必要なものを吟味して、そのための服をきちんとオーダーする」ことができる、日本では数少ないパーソナルオーダーサロンなのである。
麻布テーラーは、カスタムオーダーやパターンオーダーではなく、「パーソナルオーダー」という言葉を大事にしている。それは身体的なフィッティングだけでなく、個々のフィーリングにもフィットした、トータルでパーソナルなスタイルを提案することを目的としているから。自分で悩んで作った服は、必ず大事にする。ひいてはそれはサステナブルにも通じるし、目的をもって作られた服は単なる“モノ”ではなく“コト”とも連携している。十人十色の生活様式に寄り添ったものがここにある。
クラシックからモダンまで。デイリーウエアもアクセサリーも。今、いちばん必要なもの、その答えはオーダーするあなたの中にある。
Photos:Kanta Matsubayashi Composition&Text:Jun Namekata[The VOICE]
supported by UOMO
服飾資材を取り扱う商社に勤務する綾さんは、ディテールの知識とこだわりが人一倍。自分のスタイルを明確にオーダーしてくれた。
スーツを着て出社することがめっきり減ったため、今回は「ここぞ」というときに着たい特別なスーツをオーダー。出来映えはいかに!?
普段から古着を好んで着る増井さんは、サイズ選びに一家言あり。自分の体型に最適なバランスを見つけることに妥協なし。
今回増井さんがオーダーに挑戦してくれたのは3rdタイプのトラッカージャケットのセットアップ。“ドレスなアメカジ”の新境地だ。
身長187cm。長身で痩せ型の大溝さんは、これまで購入したスーツはほぼオーダー。無地だけでなく、柄on柄も好んで着用する上級者。
今回はスーツではなく上下別生地のジャケパンをオーダー。素材も柄も異なるこだわりの一着の仕上がりに、乞うご期待。
「オーダーでいちばん感動したのはヒップの収まりのよさ。既製のワイドパンツだと大体ここがもたつくんです。パンツだけでも作る価値あり!」
「マーリン&エヴァンスという、最近注目のイギリスの老舗ファクトリーのウール生地をチョイス。このピッチのストライプってなかなかないですよね」
「この色の水牛ボタンがちゃんと生地に馴染んでくれるか少し不安だったのですが、想像以上にしっくりきた。袖をキッスボタンにしたのも正解でした」
「今回僕がオーダーしたかったのは実用的なスーツではなく、ここぞというときに着たくなるような本気のスーツ。日本人はおしゃれをするためのスーツを持っている人が少ないと思うんですが、今回はそれを作ってみたいと思い、あえて着丈を長く胴まわりにゆとりを持たせてオーダーしました。結果は想像以上。シルエットも着心地もディテールも大満足。これを着て出かける日が待ち遠しいです」
テーラードの技術を駆使した美しいカジュアルウェアー
「デニムライクなラフさはありながらも、繊細なウールモヘア素材で仕上がりはエレガント。グレーの色味も絶妙です」
「せっかくオーダーで仕立てるならベルトレス仕様で。さりげなく見えるウォッチポケットがポイント」
「カフス裏にアルファベットで名前を刺繡。これもまたオーダーの醍醐味ですよね」
「Gジャンも、生地が替わるだけでこんなに印象が変わるものかと驚きました。上品な素材で仕立てるだけで着ていくシーンが圧倒的に増えますね。シルエットは肩幅を広めにして着丈を少し長く調整。パンツとのバランスも抜群です」
ジャケットは色柄で、 パンツはシルエットで遊び心を
「僕は裏地で大胆に遊びたいタイプ。他者へのアピールというより、単なる自己満ですね(笑)」
「とにかく生地の種類が圧倒的。ジャケットはモヘア混のリネン素材。パンツはシワになりにくいウールを選びました」
「基本的にスーツやセットアップはクラシックなほうが好み。ベントはサイドが基本です」
「まずここまで細かく選べることに驚きました。今まで体験してきたものとはまったく別物。選択肢の多さが段違いです。素材も柄も異なるジャケパンを作るのは初。生地をじっくり吟味できたおかげでバランスよく仕上がったと思います。」
今季は既存の3モデルに加え、より趣味性の高いクラッシーアドバンスがハウスモデルに登場。今まで以上にパーソナルなリクエストに対応できるようになった。仕事もプライベートも価値観が多様化する現代。きっとこの中から自分に最適な一着が見つかるはず。
パーソナルオーダースーツ /¥44,000〜(オーダー価格)
快適さは今や必要な要素。それに伴いジャージー生地が市民権を得ているが、見た目までイージーになってしまっては意味がない。その点、麻布テーラーが提案するジャージーセットアップは、ドレス然としたルックスが絶対条件。美しさに妥協はない。
(左から)ジャージージャケット ¥44,000〈F22040〉・ジャージーパンツ ¥26,400〈F22040〉・ ジャージージャケット ¥64,350〈F22051〉(すべてオーダー価格)
デニムの聖地として世界的に有名な岡山県倉敷市。その地で最古のジーンズファクトリーと協業して製作したデニムコレクションはまさにワールドワイドに通用するクオリティ。ストレッチデニムや色落ちしないデニムなど選べる生地は約50種類。自分史上、最高のデニムを今こそ。
(左から)デニムジャケット ¥60,500〈ORM-1050〉・ジーンズ ¥36,300〈ORM-1001N〉・ デニムパンツ ¥50,600〈ORM-1003〉・ジーンズ ¥44,800〈ORM-1001N〉(すべてオーダー価格)
ドレスシャツはもちろん、シャツ生地のアウターもオーダーできる。シーズンで7万着販売する密かな名品だ。さらにカットソーもオーダー可能。うしろ襟が高めに設定されているためジャケットとの相性が抜群。テーラーファクトリーが作る着心地を、ぜひ堪能してほしい。
シャツ ¥16,500〈AM12760〉・シャツアウター ¥20.900〈AM82679〉・T シャツ ¥8,800〈18109-118〉・ ポロシャツ ¥19,800〈PA18108〉(すべてオーダー価格)
花型フェルトは組み替えが可能。カラーバリエーションを揃えておくのがおすすめだ。
ジャケットのラペルにあるフラワーホールにあしらうアクセサリー。花型のフェルトを2枚重ね、貝のピンを刺すことで完成する。スタイリングや気分に合わせて、好みの配色で楽しんで。
ありそうで意外とない、ベルトのカスタマイズ。革帯とバックルを選び自分だけの一本を作ることができる。完成したベルトは採寸したウエストに合わせてカットするので、サイジングも完璧。
レザーのハンドルとバッグの本体を自由に組み合わせられる人気シリーズ。バッグは3型で、ハンドルはショートとロングの2タイプ。ハンドルは素材もカラーバリエーションも豊富。自分だけの一品を作ることができる。
柔らかく軽量なレザーを使用。ショート、ロング、選ぶストラップで表情が異なる。
上質なナイロンを使用。オンタイムはもちろんオフの日にも最適。
カラーバリエーション豊富なガーメントバッグは、スーツのシワを軽減する設計になっているのが特徴。
ガーメントバッグとナイロントートバッグ、ガーメントバッグとレザートートバッグといったように、2つのバッグを1つのハンドルでまとめることが可能。出張などにも便利。