生地語り 伊国編1

Finest Fabrics for Tailored Garments

スーツをオーダーする際、生地選びは醍醐味の一つです。麻布テーラーでご用意している生地は、日本の有力メーカーとの取組みによる生地の他、イギリスやイタリアなどの一流インポート生地などで、その数は3000種類を超えています。醍醐味とはいえ、これだけの生地があるとどうやって選べば良いのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか?そこで、麻布テーラーで取り扱う生地の特徴を、バンチブック毎にご紹介いたします。今回は、イタリアを中心としたマーチャント(服地卸売商社)とミル(生地生産メーカー)のバンチブックの一部をご紹介いたします。

Lolo Piana

1936年イタリア・クアローナにて創業。「最高の商品のみを保証する」というポリシーのもと、イタリアを拠点に6世代にわたり高級カシミヤやビキューナ、極上ファインウールなど世界トップブランドに提供しているミル。ミルの域を超え、糸の原料である繊維の生産から紡績、織りあがった製品の商品化まで、一貫して自社で行うSPAをとっており、世界有数の巨大テキスタイルメーカーとして確立しています。生地は風合いも柔らかく、男性的と言うよりはどちらかというと女性的な生地と言われています。

Cloth Ermenegildo Zegna

1910年創業以来、最高級、究極のクラシックかつエレガントなファブリックを世に送り出し続けるとともに最新テクノロジーを駆使し、革新的なファブリックを提案するミルです。生地の最大の特徴は、見た目の「ツヤ」と触った時の「ソフト感」です。そして、ゼニアが世界から絶大な信頼を得ている理由は、品質だけではなく、種類が豊富であることも理由の1つです。

LANIFICIO F.LLI CERRUTI

1881年イタリア・ビエラにて創業、若くして社を引き継いだニノ・チェルッティは生地メーカー初のファッションブランドを立ち上げ、ハリウッドへの衣装提供を行うなどイタリア生地をブランド化した先駆者として語り継がれています。 世界のトップブランドに愛されるその生地の特徴は最高級のメリノウール原料を使用した光沢と落ち感のある着心地の良いナチュラルストレッチ。色柄は英国やイタリアクラシックとは一線を画したチェルッティならではのモダンな色柄が特徴となります。

FRATELLI TALLIA DI DELFINO

1903年イタリア・ビエラ地方ストローナに発祥したイタリア屈指の生地メーカー。「エルメネジルド・ゼニア」「ロロピアーナ」と並び世界3大ミルと称されています。梳毛織物においてはSUPER120’S〜200’Sのみを扱うこだわりで、織物の繊細さの表現においては比類なきものがあります。高級感溢れるしなやかな風合いと発色の良さ、そして華やかな色使いや上品な柄が特徴で、特に洒落者に好まれていると言われています。

GRAN TORINO

高級素材を吟味し、イタリアン・クラシックを基調としたコレクションを提案しています。生地が織りあがってからの大事な工程であるフィニッシングにおいても時間をかけており、仕立て栄えを格上げする光沢感やドレープ性を追求しています。緯経糸共に双糸を使用し、イタリアの生地にしては張りがあります。ビジネススーツであることを基本としながらも、イタリア製特有のさりげない小粋さ、スマートさ、高級感を演出しており、その軽やかな着心地も大きな魅力です。

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