生地語り 英国編

Finest Fabrics for Tailored Garments

スーツをオーダーする際、生地選びは醍醐味の一つです。麻布テーラーでご用意している生地は、日本の有力メーカーとの取組みによる生地の他、イギリスやイタリアなどの一流インポート生地などで、その数は3000種類を超えています。醍醐味とはいえ、これだけの生地があるとどうやって選べば良いのか分からない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか? そこで、麻布テーラーで取り扱う生地の特徴を、バンチブック毎にご紹介いたします。今回は、英国を中心としたマーチャント(服地卸売商社)とミル(生地生産メーカー)のバンチブックの一部をご紹介いたします。

SCABAL

1938年ベルギーのブリュッセルで、マーチャントと生地のサプライヤーとして設立。バンチ(生地見本)使用による流通システムを考案・導入した事でも知られる。商品開発にも積極的に取り組み、常時3000種類を超える多種多様なコレクションをストック。現在、世界中の主要都市で確固たる地位を築き有名テーラー、百貨店、デザイナーにその高級生地を供給し続けています。その顧客は有名人、ロイヤルファミリー、大統領、首相、世界で活躍するビジネスマンやエグゼクティブにまで及びます。

HARRISONS OF EDINBURGH

1863年、後のエジンバラ市長 サー・ジョージ・ハリソンによって創設された名門マーチャント。「最上級の原毛のみが、最高級の服地を作り上げる」という哲学のもと、最上の原毛のみを使用し、仕上げに至るまで全ての工程に於いて妥協を排して生み出される服地の数々は、実際に縫製に携わるプロフェッショナル達から絶対的な信頼を寄せられています。しなやかなでエレガントな風合いを持ちながら、仕立て映えする特徴を持ち、ハリコシのある丈夫な生地が日本のビジネスマンにも好評です。

HOLLAND & SHERRY

1836年、ロンドンのボンド・ストリートにて創業。最大の特徴はその豊富なコレクション数にあります。年間平均約3000パターン以上の服地をコレクションとして用意しています。この総量は世界一を誇り、ヨーロッパの他のマーチャントと比較しても群を抜いたコレクションの豊富さです。品質や風合いにこだわりを持ち、頑なに伝統を守り続ける反面、時代やトレンドに敏感で、先端設備を取り入れて事業展開するところが特徴です。クラシックな英国生地を豊富なコレクションから探したい方に最適です。

W.Bill

1846年創業の歴史あるカントリー服地マーチャント。冒険家のエドモンド・ヒラリー卿が人類初のエベレスト登頂を達成した時に同ブランドの服地を着用していたことでも知られています。ドネガル、シェットランド、ハリスなどのツイード地や、バラエティーに富んだユニークなジャケット地の取扱いに定評があり、サヴィル・ロウの名門テーラーから大きな信頼を得ています。

SMITH WOOLLENS

1921年ハーバート・スミスとクロード・グラハムによって、ロンドンのゴールデンスクエア(服地卸商が集まっていたことで有名な広場)で創設されたマーチャント。1930年代からは輸出にも力を入れ、クラシックでありながらソフトな質感の独特なテイストが世界的に支持されてきました。凛として知的な表情を持つ服地の数々は、今日もエグゼクティブ達を魅了し続けています。

Taylor & Lodge

1883年、英国服地の聖地ハダースフィールドに誕生。伝統と歴史に基づいた高品質な服地というだけでなく、原料の品質の良さやフィニッシュ技術の高さでも世界的に有名です。工場の近くを流れる軟水を使い、出来上がった服地を洗う事によって、荒くごわついた服地を柔らかくしなやかに仕上げてくれます。服地の仕上げが重要な工程だと考え、強いこだわりを持っています。この工程に時間と労力をかけることにより、仕上がりの違いは一目瞭然であり、独特の魅力が漂うのです。

DARROW DALE

1819年ヨークシャー州で創業の名門服地メーカー。伝統的なデザインが多く、とても上質な生地で色彩と柔らかな触感が特徴的な老舗メーカーです。天然で上質の繊維を使用した美しい生地を作り出す生産技術で知られています。独特で伝統的なデザインと一流の工場に求められる、高水準を維持する熟練工により作られており、有名ブランドの服地を供給するほどのクオリティを保持しています。イギリス独特のしっかりとした打ち込みをキープしながら、しなやかな風合いも併せ持つ生地です。

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