麻布テーラーで仕立てるブレザー!!
麻布テーラー銀座3rd店のブログをご覧いただき有難う御座います。STAFFの金井です。
本日はドレスクロージングにおいてなくてはならない定番の1着、ブレザーについてお話ししたいと思います。ぜひ最後までお付き合いください。
ネイビーブレザーの起源は古く、19世紀の英国に遡ります。
英国のケンブリッジ大学とオックスフォード大学の定期対抗レガッタのとき、ケンブリッジの
ボート部員が全員で、真紅のスポーツジャケットを着ていたのが水に映えて鮮やかだったこと
から「炎」(BLAZE)が転じてブレザーと呼ばれるようになった説と、また大英帝国の軍艦ブ
レザー号の乗務員に紺サージのジャケットを着せたところから名付けられたという説もありま
す。
※各デザインがシングルとダブルであったことから、各デザインのルーツとも言われています


その後海を渡り、アメリカの学生(所謂アイビーリーガー)から人気を博したブレザーはそれぞれの国で独自の進化を遂げていきます。僕ら日本人にとってネイビーブレザー、いわゆる「紺ブレ」と聞くと、多くの方がまず思い浮かべるのは、アメリカントラッドのスタイルではないでしょうか。
金ボタンのネイビージャケットに、グレースラックス。ボタンダウンシャツ、レジメンタルタイ、足元にはローファー。まさにアイビー、プレッピーを象徴する王道の組み合わせです。
しかし、ブレザーという服はアメリカだけのものではありません。ヨーロッパに目を向けると、イタリアにはイタリアらしい軽快な着こなしがあり、フランスにはフランスらしい肩の力の抜けたシックなスタイルがあります。
同じ紺ブレでも、国が変われば見え方も、着こなし方も大きく変わる。ここからはアメリカ・イタリア・フランス、それぞれのブレザースタイルを比較しながら、紺ブレの奥深さをご紹介します。

アメリカのブレザー|伝統と品格をまとうアイビースタイル
紺ブレの定番としてまず外せないのが、アメリカントラッドの着こなしです。
アメリカにおけるブレザーは、大学文化やクラブ、スポーツチーム、スクールスタイルと深く結びついてきました。いわゆるアイビールックやプレッピースタイルの中で、ブレザーは“きちんとしているけれど、スーツほど堅くない”服として親しまれてきたのです。
代表的な合わせ方は、ボタンダウンシャツにレジメンタルタイ、グレーフランネルのスラックス。足元にはローファーやプレーントゥ。そこに金ボタンのネイビーブレザーを羽織ることで、清潔感と知的な雰囲気が生まれます。
アメリカのブレザースタイルの魅力は、良い意味での“型”があることです。着こなしにルールがあるからこそ、誰が着ても品よくまとまりやすい。ビジネスカジュアルから休日のジャケットスタイルまで、幅広く応用できるのも大きな魅力です。
イタリアのブレザー|軽快さと色気を楽しむスタイル

一方、イタリアのブレザースタイルは、アメリカとは少し空気感が異なります。
アメリカが“伝統をきちんと着る”スタイルだとすれば、イタリアは“自然に着崩す”スタイル。ブレザーそのものも、肩パッドや芯地を控えめにしたアンコン仕立て、軽い生地、柔らかな肩まわりが好まれます。
シャツにタイを締めるスタイルももちろんありますが、イタリアらしさを出すなら、ニットポロやリネンシャツ、カットソーなどを合わせるのもおすすめです。パンツもグレースラックスに限らず、ホワイトパンツ、ベージュのコットンパンツ、デニムなど、より軽快な合わせ方が楽しめます。
イタリアのブレザーは、かしこまりすぎず、どこか余裕を感じさせるのが魅力です。ボタンを留めずに羽織る。袖を少しまくる。足元はスエードローファーや軽めのレザーシューズにする。そうした小さな“抜き”が、イタリアらしい色気につながります。
日本で取り入れるなら、春夏はリネン混のシャツや白パン、秋冬はタートルネックニットとの合わせが非常におすすめです。紺ブレの品の良さは残しつつ、少しリラックスした大人の雰囲気を演出できます。
フランスのブレザー|気取らないのに上品なパリジャンシック

フランスのブレザースタイルは、アメリカほどトラッドの型に忠実ではなく、イタリアほど華やかでもありません。
魅力は、日常着とのなじませ方にあります。
たとえば、紺ブレに白シャツ、細身のデニム、黒の革靴。あるいは、バスクシャツに軍パン、そこにブレザーを羽織るようなスタイル。フランスらしい着こなしは、どこか無造作で、気取っていないのに品があります。
色使いも比較的シンプルです。ネイビー、ホワイト、ブラック、グレー、ベージュ。こうしたベーシックカラーを中心にまとめることで、派手ではないけれど洗練された印象になります。
フランス流のブレザーは、“特別なジャケット”というより、“日常に自然と溶け込む上品な羽織り”という感覚に近いかもしれません。きちんと見せたいけれど、作り込みすぎたくない。そんな方には、フランス的な紺ブレの着こなしが非常に相性が良いでしょう。
同じ紺ブレでも、目指す印象は変えられる
アメリカ、イタリア、フランス。
それぞれのブレザースタイルを比べると、同じネイビーブレザーでも印象が大きく変わることが分かります。
アメリカは、伝統的で清潔感のあるスタイル。
イタリアは、軽快で色気のあるスタイル。
フランスは、気取らずシックなスタイル。
つまり紺ブレは、合わせ方次第で“真面目”にも“洒落た大人”にも“抜け感のある日常着”にもなる、とても懐の深い一着なのです。
初めてブレザーを選ぶなら、まずは王道のネイビーがおすすめです。そこからグレースラックスでアメリカらしく着るのか、白パンツでイタリアらしく着るのか、デニムでフランスらしく着るのか。着こなしの方向性を変えるだけで、一着のブレザーを何通りにも楽しむことができます。
ブレザーは、流行に左右されにくい定番服です。だからこそ、自分に似合うバランスで仕立てることで、長く付き合える一着になります。
当店では、お客様の体型や普段の装い、着用シーンに合わせて、ブレザーのシルエットやボタン、裏
地、生地選びまでご提案しております。

「王道のアメトラで着たい」
「少しイタリアっぽく軽やかにしたい」
「普段着にも合わせやすい一着が欲しい」
そんなご相談も、ぜひお気軽にお申し付けください。

最後にスタッフ吉村の着こなしです。グレースラックスにブルーのシャンブレーシャツ、レジメンタルタイといったビジネスでも通用する王道のスタイルですね。是非ご参考下さい。
それではまた次回。
azabu tailor / 麻布テーラー 銀座3rd店
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