良いジャケットと良いコート。

2025.10.15

By.博多店

麻布テーラー博多店のブログをご覧のみなさま、こんんちは中本です。

仕立てや布生地の色柄、それが形になった際に更に引き込まれる圧倒的な存在感。良いジャケットの定義は様々ですがおおよそ上述した想いが全て重なった時ではなかろうかと思う。僕はこのロロピアーナの生地に一目ぼれしました。中々お目にかかる事のないこの絶妙なテラコッタカラーが気持ちをぐっと引き寄せたのです。僅か2%のシルクを配合しただけで、柔らかさと品のある光沢が生まれます。流石はロロピアーナたる所以を堂々と見せつけられました。

アイボリー系統のスラックスやブラウンを要したネクタイは素晴らしく相性が良いです。ですが今回はもう少し都会的に博多の街に合うようにダークブラウンのスラックスを、そして胸元はチャコールグレイのネクタイを巻きました。品よくスマートにそれでいて洗練された完成度の高いスタイリングです。

■さらにコートも続きます。

NOVRA BY Ermenegildo Zegna　＃8058　 Coat　￥231,100（税込）

このコートもサンプルを見た際にビビッと電流が走りました。自然で優しいトープカラーに逞しいワイドピッチのヘリンボン柄。形は頂点とも言えるダブルチェスターフィールドコート。注文服だからこそ出会える非常に価値のある一着です。こちらの生地はNOVARA=ノヴァラと言います。あのゼニアグループの仲間です。特にシルクの生産は高く評価されていて、少し肉厚な生地感ながらもタッチはフワッと柔らかくて抜群に着心地が良い。正に僕が理想とする良いコートです。

そしてこんな想いに…

隅々までアイロンを掛けて身だしなみを整え靴を履く。

腕時計を見ると時刻は18:30。タクシーを呼び運転手に行先を告げる。

そこは大切なパートナーと行くレストラン。勿論、綺麗で品のある恰好をして。

洋服は自分自身を内面から外面まで最大限に表現してくれるアイテムです。

ではまた次回。