上月のきづき #2025年春夏シーズンテーマ

上月のきづき #2025年春夏シーズンテーマ

S T Y L E & P L A Y

いよいよ、春夏シーズンの新作生地が取り揃いました!麻布テーラーは生地のご提案だけではなく、自分らしさを表現できる、麻布テーラーが考えるトレンドスタイルもシーズンテーマを掲げながら発信しています。

今シーズンのテーマは「S T Y L E & P L A Y 」です。そこには“ドレスクロージングをスポーティに楽しむ”という意図を込めています。近年ハイファッションの分野ではスポーツとの融合が盛んですが、おそらく多くの人が、クラシックなドレスクロージングとスポーツとは対極にあると認識しているのではないでしょうか。しかしこれらは昔から互いに影響し合う関係にあるのです。ドレスクロージング発祥の英国は、乗馬、フットボール、ラグビー、テニス、ゴルフ、クリケット、ボート競技と、さまざまな紳士のスポーツの発祥地でもあります。そしてこれらのスポーツが発展する過程において、選手や観客のための新たなファッションが数多く生まれています。好例がブレザーでしょう。特にシングルブレストのブレザーは、1 9 世紀前半、英国の伝統のボートレース「ヘンリー・レガッタ・ロイヤル」に出場するケンブリッジ大学の選手たちが着用したスポーティなジャケットが起源とされています。やがて、クリケットやテニス、ラグビーの選手たちも着用するようになり、2 0 世紀に入るとアメリカのアイビーリーグの大学が制服として採用。そこからアイビーファッションの基本アイテムとして認知されていくのです。今季の麻布テーラーの提案は、こうしたドレスクロージングとスポーツとのノスタルジックな関係性を、アップデイトしたものとも言えます。クラシックなテーラードに敬意を払いつつ、生地感や色柄、着こなしなどでさりげなくスポーティな気分を取り入れる。そうすることで春夏らしい軽快感やトレンドのリラックス感、大人の遊び心などが上品に演出でき、今の時代にふさわしい進化したクラシックが完成すると考えています。

そして、今回のイラストの舞台は、1877年から始まった、世界最古のテニストーナメントであり、最も格式高い大会「ウィンブルドン」です。試合の際に白色のウエアしか認めない「オールホワイトルール」と呼ばれる厳格なドレスコードがあることでも有名です。一般観戦のドレスコードは、厳密なルールはないですが、王室メンバーとクラブの会長から招待された74人だけが着席できる特別な観客席であるロイヤルボックスは、厳しいドレスコードがあります。ドレスコードは、スマートカジュアルといわれ、ジャケットとネクタイの着用が義務付けられています。

そして、麻布テーラーのアイコン「林信彦」が身にまとうのは、オフホワイトのアイリッシュリネンのダブルブレステッドのスーツ。クラシックなテーラードに敬意を払いつつ、さりげなくスポーティな気分を取り入れた「S T Y L E & P L A Y 」のスタイリングイメージになります。 クラブの会長から招待された74人の内の1人である「林信彦」のドレスコードはパーフェクト。もちろん、美女も放っておくはずもありせん。。。。こんなライフスタイルを送ってみたいと、私の洋服の妄想旅行には終わりがありません(笑)。

合わせて読みたい記事

#ジャケットかブレザーか?

  • #ジャケット
  • #ブレザー
  • #リゾルト
  • #上月のきづき

上月のきづき#PITTI UOMO107洋服バカの10日間編

  • #ピッティウオモ107
  • #ピッティウオモ107トレンド速報
  • #上月のきづき

上月のきづき#PITTI UOMO107現地速報!小さな変化を読み解くトレンド編

  • #ピッティウオモ107
  • #ピッティウオモ107トレンド速報
  • #上月のきづき