「かつて下着、いま主役。」シャツという服の進化論──ORDER SHIRT FAIR 残り1週間

こんにちは。麻布テーラーPRの篠塚です。
うだるような暑さが続いていますが、街を歩くビジネスパーソンの装いは、数年前とは大きく変わっていると感じませんか?
クールビズが環境省から提案されたのは20年前の話。
そして今、スーツという「型」そのものから自由になりつつある中、“シャツ”という存在は、その特性をより強く主張しているように感じます。
むしろシャツの役割は変わったけれど、いろいろ考えれば考えるほど、その必然性は強まっているようにさえ思います。
かつてシャツは「下着」だった
襟付きシャツの起源は、中世ヨーロッパにまで遡ります。
当時は素肌の上に着る、いわば「肌着」や「防具下のインナー」。白いシャツを何枚も持つことが裕福さの象徴だったとも言われています。今の世の中でも、上質な白シャツを多く持っている方を見るとライフステージの高さを感じます。

このサイト、簡潔でわかりやすいですよ。
http://www.y-shirts.jp/history.html
近代に入り、19世紀のイギリス紳士がジャケットの下に着用する“正装”の一部となり、
20世紀には大量生産とアイロン文化を経て、ビジネスの象徴となるまでに定着しました。
この時代に今の基礎となるエリ型が生まれているんですね。
1900年頃 ・・・ ボタンダウンシャツ
1920年頃 ・・・ クレリックシャツ/ワイドスプレッドカラーシャツ
1980年頃 ・・・ タブカラーシャツ
そして今、我々はそこにもう一度「進化」の余地を見出しているのです。
気温上昇と、ワードローブの「軽装化」
2024年、東京都心の猛暑日日数は観測史上最多を記録しました。
25度を超える日が5月から続き、9月になってもクールビズは終わりません。
今年も変わらず暑い、、、
そんな中、「軽く、涼しく、それでいてきちんと見える」。
この“無茶振り”のようなドレスコードの解答として、シャツは再び脚光を浴びているのです。
- ジャケットはいらない
- ポロシャツでは物足りない
- Tシャツでは不安
そんなとき、襟があり、きちんと見え、涼しい素材で仕立てられたシャツは、圧倒的に合理的です。

シャツは「自分らしさ」を語るツールになった
装いのルールが緩やかになったからこそ、襟の形、ボタンの色、ポケットの有無、そしてストライプの幅や色味で、個性を語る余地が増えました。
それを“自己満足”と言う人もいるかもしれません。
でも、自己満足の積み重ねこそが“スタイル”です。
そんな篠塚的見解を、スタッフの皆様に協力してもらった企画がこちら。見てね

ちなみに篠塚のお気に入りは




シャツとは関係ない篠塚リコメンドですが笑
皆様ご存知のフェア、麻布テーラーが半年に一度「ORDER SHIRT FAIR」を開催しているのは、そんな“自分だけのシャツ”を楽しむ文化を、より身近にして欲しいからです。
トーマスメイソンも、デニムも、すべてシャツの未来形
今シーズンは、王道のトーマスメイソンやカンクリーニといった高級インポート生地から、デニム、ダンガリーのようなカジュアルな生地まで、豊富なシャツ地をご用意しています。

しかも、2枚組¥19,800〜というお得な価格でご提案できるのは、フェアならでは。
クレリックカラーのようなクラシックな選択肢もあれば、ノータイで洒脱に決まるラウンドカラーなどの自由な選択肢も。
「何を選ぶか」が、そのまま「どうありたいか」を映し出す時代になりました。
さいごに:スタイルとは、誰かの目線ではなく「自分にとっての意味」
「シャツ」という選択肢が、いま最も自由で、最も考えさせられるものになっている。
そう思えるこの夏、あなたはどんな2枚を選びますか?
ぜひ、涼しい店舗で、生地に触れながら考えてみてください。
私たちスタッフも、皆さんが「お気に入りのシャツ」に出会うのを楽しみにしています。
📍ORDER SHIRT FAIR 2025 SUMMER
🗓 2025年7月4日(金)~7月30日(水)
📌 全国の麻布テーラー各店にて開催中
🎯 詳細はこちら → https://www.azabutailor.com/special/ordershirt-fair
【今月の買い物】
月イチのこのブログ、自己満でコラム的に最近の買い物も紹介していってます。
最近買ったのは、Anderson’s(アンダーソンズ)のベルト。

個人的には、シャツ一枚で過ごす日が増える夏こそ、ベルトに頼りたくなるんですよね。
スーツのときはベルトレス派でも、シャツスタイルのときはウエストまわりに“締まり”が欲しくなるというか。
その点、アンダーソンズは見せるベルトとしてもちょうどいい存在感がある。
しかも、ジャケット×パンツのセットアップにも、デニムにも合う。
“使える革小物”って、結局こういうやつなんですよね。
また来月も、勝手に紹介します。
ではまた次回!