次の定番をつくる力。25AWカタログができるまで

皆さまこんにちは。麻布テーラーのプレス篠塚です。
9月1日、25AWスーツカタログが発行されました。
「え、まだ30℃超えてるのに?」とツッコミをいただきそうですが笑、ファッションの季節は常に半歩先。真夏に汗をかきながら、秋冬のスーツを考えるのが私たちの仕事です!

舞台裏はミリ単位との格闘
誌面は素敵にさらりと整っていますが、その裏では意外に泥臭い調整の連続です。
たとえば――
- 撮影では「シワ一つ」でジャケットの印象が変わる。
- 色校正では「ブルーがわずかに暗い」と現物との色の差を最小限に減らす。
- 1文字こぼれたらキャプションの位置がずれて全体のバランスが狂う。
そんな小さな修正を重ね、何度も「これで良し!」と「いや、もう一度!」を繰り返しました。完成した誌面を見たとき、あの細部へのこだわりが生きていると実感できる瞬間があるのです。
麻布テーラーのすごさはどこにある?
では、その中身を少しご紹介。

- トランスシーズン対応スーツ:秋冬だけじゃなく長く着られる実用性。
- 快適なのにきちんと見えるジャージースーツ:スポーティなのにクラシックな顔つき。
- 色と素材の更新:ボルドーやグリーンなど、トレンドカラーを交えたコーディネート。
ただスーツを並べるのではなく、「時代に合わせて定番を更新する」。
これこそが麻布テーラーのすごさであり、毎シーズンカタログを作る意味です。
プレスの仕事は橋渡し
舞台裏で汗をかくのは大変ですが、それも「お客様とブランドをつなぐ橋渡し」がプレスの使命。
お客様がページをめくったとき、「こんなスーツなら着てみたい」と思える瞬間を仕立てるために、私たちは言葉を選び、写真を吟味し、何度もやり直します。

一緒に次の定番を
25AWカタログは、秋冬のスーツの魅力をぎゅっと凝縮しながら、同時に「これからの定番はこうなる」という提案でもあります。
ルールは理解しながら、重さや堅さにとらわれず、軽やかに。
そして、お客様自身のライフスタイルに寄り添う一着を。
カタログは店頭にも置いてありますので、ぜひめくって、新しい“定番”を探してみてください。
次にはスーツだけでないシーズンカタログも控えています!もっとワクワクする仕掛けをご用意していますので、こうご期待ください!
【今月の買い物】
毎月このブログの最後に、自己満コラムとして最近の買い物を紹介しています。
今月は、川越にある 澤口眼鏡舎 でメガネを2本オーダーしました。

お店は、川越の古民家カフェの中庭にひっそり構える不思議な空間。職人がひとりで、制作から接客・販売までをすべて担っています。量産とは無縁の、静かで濃密な時間が流れる場所です。
1本目は、琥珀のように艶めく 飴色のクラウンパント。
2本目は、存在感のある ダークブラウンのガーゴイル風。

PRをやっているとどうしても上辺だけ把握して進んでいくことも多いのですが、あらためて職人さんの知識量と、作っているからこそ出てくる会話など目の当たりにして、ものづくりの原点に立ち返った気持ちでした。
しかし驚くべきは、その納期。
オーダーしたメガネが手元に届くのは およそ1年後。笑
すぐには手に入らないけれど、待つ時間すらも愉しみに変えてくれるのが澤口眼鏡舎の魅力。スーツと同じく、「つくり手のこだわり」が宿るものは、やはり格別です。
現在、ダービーシューズのビスポークも仮縫い中なので、それもまたの機会にご紹介します!
財布はすでに悲鳴をあげています笑!それではまた次回!