上月のきづき#ピッティウオモ109トレンド速報〈続編〉

上月のきづき#ピッティウオモ109トレンド速報〈続編〉

ピッティウオモを終え、トレンドスタイリングの記憶がまだ鮮明に残っているうちに、次に向かったのはシルクの産地・コモ。麻布テーラーらしいⅤゾーンの仕込みのためです。そして現在は、生地の世界的展示会「ミラノウニカ」に向けてミラノに入っています。ミラノの街はどこか高揚感に包まれ、至るところで感じるのは、間近に迫ったミラノ・コルティナ冬季オリンピックのムード。歴史ある街並みに、ちょっとした違和感がミラノらしい(苦笑)。

ピッティで改めて強く感じたキーワードは、春夏シーズンに続き「軽さ」。これは決してカジュアル化や簡略化ではありません。むしろ、英国調の素材やクラシックな柄を用いながら、いかに軽やかに仕立て、どう着るか。 重厚なツイードやフランネルに見えて、実際は驚くほど軽い。秋冬でも芯地や裏地を抑えた仕立てによって、見た目のクラシックさと、着心地の軽さが共存しています。その“軽い仕立て”があるからこそ、スタイリングにも余白が生まれる。ジャケットにニットを差したり、スポーティな要素をほんの少しだけ足したり。抜け感のあるコーディネートが、無理なく成立していました。

一方で、とても印象的だったのが、来場者がタイドアップをしていること。カジュアルな流れが続く中で、ネクタイを締めた来場者がこれほど多いピッティは、久しぶりだったかもしれません。ただし、そこにかつての“重たい正統派”はありません。タイドアップしていても、全体はどこか軽やか。ネクタイも主張しすぎず、Ⅴゾーンはあくまで自然体です。

つまり今は、「軽さを活かしたスポーティさ」と「クラシック回帰」が、同時に存在している状態が、上月のきづきです。この一見矛盾するバランスをどうするのか??Ⅴゾーンでは、色や素材感で抜けをつくる。シルクの光沢を抑えたネクタイ、トーンオントーンの組み合わせ、少しスポーティな要素を忍ばせる。真面目すぎないタイドアップがコモ仕事でのキーワードです(笑)。

カッコよく言えば、ピッティで見たスタイリングを思い返し、コモでシルクに触れ、これからミラノウニカで翌年の生地と向き合う。

現実は、時差ボケ全開、イタリア独自の深夜会食、日本からのメール対応、平均睡眠時間は4時間。。。 不真面目にファッションを楽しみながら、真面目に仕事と向き合う。そんな毎日です(笑)。次回は、初イタリア出張中の内山さんにバトンタッチ。ご期待くださいませ!!!

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