上月のきづき #2025年春夏ピッティウオモトレンド速報

上月のきづき #2025年春夏ピッティウオモトレンド速報

ボンジョルノ!若かりし頃は、このフレーズからスタートしたものでしたが、もはや恥ずかしさしかありません(汗)。毎回、ちょっとしたハブニングでネタを提供してくれる旅の相棒も、何故か今回はトラブルもなく、掴みのネタがかけずに、筆が進みません(笑)。そんな、旅の相棒と恒例のパチリ!

毎回工夫を凝らしているピッティウオモのテーマは、 PITTI LEMON(ピッティレモン)。おいしい(味と色)、喉の渇きを癒す(新しいものを渇望している人に)、活力を与える(ブーストを求めている人に)、渋いテーマ(言い過ぎを控える)、反フリーラジカル(若さを保ちたい人に)が、メッセージのようです。イタリアに来てレモンといえば、私はリモンチェッロしか思い浮かびませんが(苦笑)。

先ずはドレスウェアーやドレスカジュアルウェアーブランドの素材やディテール、コーディネーションなどの共通項という傾向(トレンド)を見つけ出す作業です。それを把握した上で、日本のライフスタイルや麻布テーラーのドレススタイルに変換できるように考えて行きます。そして、そのままシルクの産地であるコモに入り、最新のスタイリングのためのネクタイやチーフ、ストール等の仕込みに入るという出張スケジュールです。もちろん、肉とワインを間に挟みながらですが(笑)。

掴みのネタがないので、いつもになく真面目にかき出してしまいました。。。本題です。現地から見た麻布テーラー視点のトレンド速報です!

■ソフトイメージのブルーの台頭■

皆が大好きなブルーが戻って来ました!ベージュやエクリュからライトグレーは、継続しながら、それらのカラーと調和する柔らかいブルーが目立ちます。定番のネイビーもデニムフィーリングにくすませたカラーに。スーツやジャケット、パンツはもちろんのこと、アウターやインナーまで勢ぞろいです。

■スーツに見える1トーンコーデ■

いわゆる差し色を使わないで、同系色でまとめるコーディネーションが目立ちます。おそらく同素材のセットアップから派生した、モードテイストの若々しいスタイル。ジャケパンも色のコントラストを付けずに、まるでスーツ見え。ニットやシャツとパンツのスタイルまで広がりを見せています。

初めてピッティウオモに訪れる人には、なかなか気づかない変化かも知れません。テーラードスタイルは、あまり変わらないと思われますが、実は控えめながら変化はしているのです。テーラードの原型は歴史的に完成されているので、サイジングや素材やコーディネーションに時代性が生まれます。麻布テーラーも、完成された原型というクラシックをリスペクトすることで、TOPにふさわしい装いを保ちながら、時代性という個性をスパイスに心がけています。

ピッティウオモ来場者には、浮世離れしたテーラードスタイルが多いですが、これもテーラードの自由度や楽しさを実践していると捉えています。私もその変態の仲間なので、気持ちは誰よりも分かります(苦笑)。

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