ツイード生地でジャケットを「育てる」

麻布テーラー神戸店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。
スタッフの三木です。
今年も残すところあと3ヶ月を切りました。
ついこの間まで春夏生地の話をしていた気がしますが、恐ろしいものです。
店内もすっかり秋冬ムード。オーダーアイテムはもちろん、
マフラーなどの洋品も幅広くご用意しております。
今回は秋冬生地の中でも少し趣味性の高いツイード生地についてお話いたします。
そもそも「ツイード」とは、粗く太い羊毛の糸で織られた生地を指します。
生地感としては粗っぽくざっくりとしていて、地厚なのものが多く、
保温性に優れるため、特に真冬のアウターによく用いられます。
色味はダークトーンの無地からカラフルな柄物まで様々。
多種の色糸が混ざった生地は無地でも奥行きがあり、
見ているだけで楽しくなります。
ツイード生地にはいくつか種類がありますが、
今回は中でも代表的な2種類に絞ってご紹介します。
・ドネガルツイード
名前の通り、アイルランドのドネガル(ドニゴール)地方で織られるツイードで
鮮やかなカラーネップ(節)と多彩な柄が特徴です。
ドネガルツイードを用いた当店サンプルになります。
4色構成の千鳥格子ですが、ナチュラルカラーの組み合わせで
華やかに過ぎることはありません。
レザーボタンにエルボーパッチでよりカントリーな雰囲気に。
・ハリスツイード
「ツイードの王様」と呼ばれるハリスツイードは
英・ヘブリディーズ諸島にルーツを持ちます。
厳しい品質管理による堅牢性と扱いやすい色柄の多さが特徴です。
こちらは上写真の生地で私が前シーズンオーダーしたもの。
元が硬い生地ですので最初はタイトに感じましたが、
オンオフ問わず着倒したことでいい具合に馴染んできました。
硬く、タフな素材だからこそ、長い年月付き合っていけるのがツイードの魅力です。
「いつかは」と思案されている方も、今冬からツイードを育ててみませんか。
麻布テーラー神戸店ではトレーディングポストの商品をお取扱いしております。