映画「ライオン」とサマータスマニアン

マスターテーラーの井上(健)です。
私事ですが、去年の8月まで2年間単身赴任をしていました。
先日、その2年の間に観た映画の数を数えたら250本あり、自分でもびっくり。
大阪に帰ってからはあまり観てないんですが、久しぶりに映画館へ行ってきました。
『LION/ライオン 〜25年目のただいま〜』
興行的には成功していないのか、上映していたのが「塚口サンサン劇場」という小さな映画館です。
一応シネマコンプレックス(複合映画館)なんですが、その中でも一番小さな47席しかない
シアターです。
映画はめっちゃ良かったですよ。ネタバレになるのでストーリーは詳しく書きませんが、途中から
涙腺決壊でした。
前半の舞台はインド。
迷子になり、家から1,600km離れたこんなイメージの駅まで来てしまった5歳の男の子の物語で、
実話だそうです。
ニコール・キッドマンがいぶし銀のいい存在感を出しているんですよね。
そして後半の舞台はオーストラリアのタスマニア島です。
嗚咽しながらも「タスマニア」と聞いて頭に浮かんだのは ロロ・ピアーナの
サマータスマニアンという生地でした。
テーラーの悲しい性です。
スーパー150’sの極細ウールと、シルク600という極細絹を
撚り合わせた何ともラグジュアリーな生地です。
ダブルフェイスに織られているので、微妙な色が表情を出します。
ドレープ時の艶感が半端なくエレガントです。
映画の後はマダムとイタリアンのランチを頂きました。
前菜の盛り合わせ。
美味しいアンティパストと赤ワイン。私の大好きな無限連鎖です。
映画、イタリアン、赤ワイン。好きな物を堪能した一日でした。
*LORO PIANA SUMMER TASMANIAN スーツ価格 ¥180,000+税