清涼生地+〇〇仕立て⇒暑さを軽減出来る

麻布テーラー千里店のブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。本日担当の鈴木です。
今まで夏向けのシャツやパンツの素材についてご紹介してまいりました。正直に申し上げまして、夏は何を着ていても暑く感じると思います。
清涼生地(薄手、通気性・吸湿放湿性がある、リネンやモヘア等の盛夏向け素材を混紡等)のものをいくら選んでも、結局は暑い。涼しくはならない。
しかしながら、暑いと感じることを軽減することは出来ます。
ではどうやって???
それは清涼生地に夏向けの仕立てを組み合わせます。
ということで、本日のタイトルを
「清涼生地+〇〇仕立て⇒暑さを軽減出来る」
にしました。
その仕立てとは、「Air Comfort(エア・コンフォート)」仕立てになります。
具体的にご説明いたします。
芯地(表地と裏地の間に入っている資材)のヨコ糸にウールを用いたメッシュ構造にし、軽さと通気性を向上。
また肩パットには通気性の良い薄型のものを使用している為、通気性だけではなく軽さも出しています。
そして裏地には放湿性、通気性に優れたキュプラのメッシュ裏地を採用しております。
裏地の貼り方は背抜きで背裏をカーテン式にする事で、可動時のストレスも軽減します(総裏地も選べます)。
私は総裏地で作りました。
理由は、この時期ですと背抜きにされる方が多いですが、吸湿性・放湿性のあるキュプラ素材を使用していますので、涼しい訳ではありませんがジャケット内の熱を逃がしてくれるので、不快感がなく着用出来る為です(熱を逃がすので、背抜きよりも快適かもしれません)。また、中に来たシャツやインナーが透け具合も気にしなくて良いというメリットもあります。
この仕立て自体が、きちんと資材(肩パットや芯地)を入れている理由は、ビジネス用のスーツとして、ただ軽くて暑さを軽減出来ればそれで良いとはならず、見ためのきちんと感も大事にしているからです。
そしてこの「Air Comfort(エア・コンフォート)」仕立てですが、スラックスにも設定出来ます。
ポケット裏地には、通常仕様に比べ、約2.5倍の吸湿性と放湿性と約22倍の通気性を誇る、キュプラ混メッシュ素材を使用。そして、膝の裏地にも同じメッシュ素材を用いることで、パンツ全体の通気性を向上させています。腰裏にはクールマックス素材(汗を吸収・蒸散する特殊ポリエステル)を使用することで蒸れを防ぎ、快適な着心地になる仕様になっています。
スーツ上下でオプション料金が¥5,500(税込)になりますが、この時期ですとスラックスだけの方も多いと思いますが、スラックスのみにこの仕立てを付けることも出来ます(オプション料金:スラックス¥2,200(税込))。
またジャケットのみに付けることも出来ます(オプション料金:ジャケット¥3,300(税込))。
ということは、ジャケパンスタイル(ジャケットとスラックスが別生地のものを着るスタイル)で、それぞれオプションを付けることも可能です。
今迄夏場には、生地が薄いものや接触冷感があるもの、ドライタッチのもの等を選ばれていたと思いますが、今後は仕立ても見直すことで少しでも夏を過ごしやすくする選択はいかがでしょうか。
本日のまとめ:「清涼生地+Air Comfort(エア・コンフォート)仕立て⇒暑さを軽減出来る」
それでは次回もご覧ください。
azabu tailor / 麻布テーラー 千里店
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-3-217 せんちゅうパル2F 06-6832-2663
メールマガジン登録
こちらからご登録ください