麻布テーラー秋冬新作別注生地2~英国らしい生地で汎用性のあるスーツを~

麻布テーラー千里店のブログにアクセスしていただき、ありがとうございます。
本日のブログ担当の鈴木です。
本日も前回同様に、新作別注生地をご紹介いたします。

「MARLING & EVANS(マーリン&エヴァンス)」への別注生地になります。
まずは「MARLING & EVANS」について。
1782年に英国で創業。ツイードやフラノ素材等の紡毛(ぼうもう)生地を専門的に手掛けることで有名なメーカーです。
しかし梳毛(そもう)生地もわずかながら手掛けていて、古くはサヴィル・ロウの高級テーラーにSUPER120’Sの梳毛スーツ生地を供給していたこともあるそうです。
次にこのバンチブックについて。
実はこちらは2年前からスタートしたものになり、
綴られている生地は、麻布テーラーが上記のアーカイブ生地に着目をして、SUPER120’Sの梳毛素材を別注したものになります。
このシリーズは、仕上げに【LONDON SHRUNK(ロンドン シュランク)】という処理をすることで毛羽立ちを抑えていることもあり、生地の滑らかさや光沢感が出ています。
この英国らしくない生地感(イタリアの様な滑らかな生地感)が面白いというお声があったり、大変ご好評をいただいたのですが、ここのメーカーらしい英国生地を求めるお声もありました。
前置きが長くなりましたが、その声に応えるべく英国らしい生地を別注したのが本日ご紹介する生地です。

この「GANTON」というシリーズは、元々コートやジャケットに使われるコレクションの生地をアレンジしたものになります。

極太な双糸(そうし:2本の糸を撚り合わせて1本にした糸)を使うことで程良く肉厚になり、ヴィンテージ感のある見た目になっています。
前の画像の様にタイドアップをしても格好良いですし、ざっくりとした生地感なので単品のジャケットとしても使うことが出来ます(ウィンドウペンの柄も洒落ています)。
生地にもよりますが、最近はスーツをタイドアップをして着るだけではなく、中にニットを合わせたり、ジャケットとパンツを別々に使ったりと、スーツが汎用性のあるアイテムになってきています。
それであれば、よりいつもと違った仕様にして雰囲気を変えてみるのも面白いと思います。

普段フロントボタンは、2つボタンや3つボタンにすることが多いと思いますが、
敢えて3つボタン段返り(1番上のボタンホールの裏側が表側に見える迄襟を返した仕様)にしてみたり。

普段襟から裾の(AMF)ステッチは、端に入れることが多いと思いますが、
端から内側(6ミリ)に入れてみたり。

普段腰ポケットは、フラップ付きにすることが多いと思いますが、
パッチポケットにしてみたり。

カラーは2色。
右:ブラウン E61931
左:ネイビー E61932
価格:スーツ ¥99,000(税込、オプション料金含まず)
店舗サンプルでご紹介したブラウンも良い風合いですが、
ネイビーも使い勝手が良いと思います。
いかがだったでしょうか?
麻布テーラーでは光沢感のある生地やイタリアメーカーの生地が人気ですが、英国生地も魅力があります。この機会に英国生地でスーツを仕立ててみませんか?
本日はここまで。
ご覧いただきありがとうございました。
ではまた次回。
麻布テーラー 千里店
〒560-0082 大阪府豊中市新千里東町1-3-217 せんちゅうパル2F 06-6832-2663
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