TAKE IVY 〜ブレザーへの憧れ〜
いつも、麻布テーラー新宿south店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。本日、ブログを担当させていただきます及川と申します。何卒よろしくお願いいたします。
「もういくつ寝るとお正月♪」
と早いもので、あと数日で2025年も終わってしまいますね。
もう仕事納めをされた方も多いのではないでしょうか。
わたし事を申し上げると、私は本日で仕事納めです。社会人になってから初めて年末年始のお休みを頂けるとのことで、妻と舞い上がっております。
今回の年末年始は妻の実家(福岡)に帰り、美味しいものをいっぱい食べてきます。
わたし事はこれくらいにして、実は、こっそり作っていました…

弊社今シーズンからジャケットフロントダーツなしのデザインが作れるようになりました。
昨今のジャケットは基本フロントダーツが入っています。
フロントダーツが入ることによってバストとウエストの差を大きく見せる事ができ、ジャケットに立体感が生まれるからです。
元を辿れば、ジャケット(スーツ)が注文服であった頃の名残とも言えます。
ですが、一部のトラディショナルウエアでは、それが排されたデザインを見受ける事ができます。
通称“アメトラ”(アメリカントラディショナル)を代表するジャケットには、フロントダーツが入りません。
元々注文服であったジャケット(スーツ)をいち早く既製服に落とし込んだのがアメリカでした。
多種多様な体型に対応するために考えられたプロポーションは、袋(サック)のような寸胴型になっており、言わずもがな寸胴なシルエットに立体感を出すダーツは不要です。
サックスーツと名付けられたその形は、快適性を重視するアメリカ人の気性に合い瞬く間に普及していきます。
アメリカの合理主義から生まれたフロントダーツなしのデザインは、今やアメトラを代表するデザインの一つと言っても過言ではありません。
そんなアイコニックなディテールを、麻布テーラーではお身体に合ったプロポーションでお作り頂けます。
立体的なシルエットを作り出すための拘り
・四重構造(台芯+肩増芯+肩バス芯+フェルト)のフル毛芯と三重構造
(台芯+肩増芯+肩バス芯)のセミ毛芯を表生地とコンストラクションで使い分け
・アームホールのテープ付けや、前身頃と細腹アイロンテクニックなどの高度な縫製技術
拘り抜かれた縫製はフロントダーツなしでもオーダーらしい美しいプロポーションを保つ事ができます。
また、フロントダーツが入らないことでチェックなどの柄がダーツで遮られず地続きに見えるメリットがあります。
ですので、アメトラ好きでなくともチェック生地を選んだ際に、採用してみるのもよろしいかと思います。
本年も麻布テーラー新宿South店をご贔屓頂き誠にありがとうございます。
2026年も何卒よろしくお願い申し上げます。
ハリソン君含めスタッフ一同、皆様のご来店を楽しみにお待ちしております。
では、よいお年を!!
azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル2F 03-3373-3230
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