麻布テーラーで始める新しい一歩

麻布テーラーで始める新しい一歩

いつも麻布テーラー新宿サウス店のブログをご覧いただき、ありがとうございます!

久しぶりの更新になってしまってスミマセン…

 

さて、春の雪も止み衣替えのモチベーションだからこそ、このページを見て下さっているのではないでしょうか?

新しいスーツはビジネスシーンにおいて第一印象を決定づける大切な要素でもありますから、みなさんにとって新鮮さを感じられる手助けになるべくトレンドをシンプルにお伝えいたしますね!

 

まずは色。

ライトグレー

Marling & Evance #E52557 Suit Price ¥88,000~

春から初夏に向けた爽やかさや華やかさを携えるべく、シルバー寄りのグレーが最適です。悪目立ちせずに人の気分を明るくさせてくれるこの色はビジネスのみならず、オーケージョン用途にも兼用させられる雰囲気です。

 

ロイヤルブルー

Dormeuil Millenial #838160 ¥132,000~

英国王室公式カラーでもあるロイヤルブルーは伝統や品位を感じさせられます。ここ一番の勝負カラーに是非。

 

さてさて柄としては…

オルタネートストライプ

Dormeuil MINUET #D52547 ¥99,000〜

異なる太さや色の縦縞が交互に入る少し懐かしい風合いの柄です。

 

ピンストライプ

REDA #464082 ¥88,000~

いつだって好きな人は好きな柄。ここ数年、そういったリクエストに応えられなかった生地トレンドですが復権の兆しです。

私も大好きです。

トーンオントーンの遠目無地チェック

Loro Piana #P51755 品切れ

格子柄として古典的なグレンチェックやウィンドウペーンを目立たせずに組み込ませることで対面的にも安心感があり、且つ差別化も図られます。色でひねりを加えると尚好し哉。

もう一歩オーダーらしく踏み込んで素材や仕立てとしては?

クリスピー 

crispy、すなわち「パリパリ」。

平織り(ハンカチやガーゼを想像して下さい)の通気性を持ちながら強い糸で織りあげてることによりハリや反発力のある生地でマットな質感で控えめに。

matt=敷物、台紙、無光沢の

 

色や柄だけでなく素材や雰囲気でネクタイもクリスピーで合わせて欲しいトコロです。

職業病的な先入観から、我々なら考えもせず当たり前に毎朝合わせていたものを改めて麻布テーラーとして顧客様にオススメすると「そういう提案を待ってた!」とご好評をいただける新鮮さを私も感じています。

 

ダブルブレステッド

日々接客していてほぼ毎日少しずつ少しずつ思いは強くなりますが、スーツの「カッコ良さ」って巡り巡るものですね。最近じゃこちらから説明するまでもなく20代の方から「ダブルで!」と承ることも珍しくないんです。アーリーマジョリティ以内を自負する方には是非どんどん。…でもまだ強要はしません。そんな端境期です。

「何が違うの?」って思いましたか。

前のボタンが6個か4個か、です。

昨今のライフスタイルには4つボタンが着回しが利いて人気かもしれません。

 

チェンジポケット  

中途半端なタームでまとめさせていただきますが、つまるところ「英国調」がキーワードということでしょうか(本質的、近代レベルでの原点回帰)。じゃあみなさんがそうするなら2030年代に私たちはどんなカッコしようかなぁ、というコチラ側のワクワクした悩みは尽きません。

 

ドレスジャージー 

言わずもがな、まず着てみてください。

オンでも良し(左)、オフでも良し(中央)。

着心地も着回しも印象もラク…。

それがマジョリティーだからこそ、先述までの原点回帰復権の兆しとも言えます。

とはいえ、ジャージー(ニット)でチェック柄というのも新鮮さです。これも先に述べた遠目無地チェック。

 

チェックスーツなんですがご覧の通りシャツがチェック柄でもデザインで喧嘩しません。トーンオントーンのチェックはそこが強みです。

触れてなかったので触れておく程度のコア向けな生地としては

ソラーロ

当店のスタッフでも

「え!?ベージュでしょ」

「いや、グリーンじゃない?」

と色彩感覚のバラつきで3分間激論になるのはこの妙技。

 

経(タテ)の糸はあなた、緯(ヨコ)の糸は…の横の部分がこの色なことによって 

 

写真じゃ伝わりませんが角度や照明の色温度、日光の時間帯によって色が変わるんです。

だからこそソラーロ(イタリア語で太陽)と銘打たれたのでしょう。

…まぁ、その織物技術の発祥も「英国」なのですが。

ちなみに私はメロンパンみたいな色だと思いました。でもメロンパンも時代や地域によっては「サンライズ(sun rise)」とも呼ばれるみたいです。

 

そんな色や雰囲気の上下セットアップが普及する流れで?

ローコントラスト

いまやデイリーなビジネスウェアはジャケパンであると日々感じさせられます。

上の写真は極端なモノの例えで、

「紺(ネイビー)のジャケットやグレー(灰)のパンツはあるんですけど次はどうすれば…」

な方々は待ち合わせ場所でお互いに気付いた「あっ!」って手を振りたくなった瞬間にはスーツに見えてしまいそうな統一感を携えたワントーンのジャケパンが良いと思います。

 

あとはトレンドでもなんでもない確固たる礼服の強みも載せておきます、ドレスマンとして。

ブライダル系のご相談も是非。

 

 

トレンド(trend)の語源はtrendanという古期英語であると、興味本位がてら今調べて知りました。

その意味は「転がる」。

 

それを調べて筆者が感じたのは転がるものに頂点も底辺も無いということ。

巡り巡り、回り回るのがトレンドの語源なのでしょうか。

ドレスウェアのカッコよさはどれも一過性ではありません。

今日私が書いたことも世代世代ごとに感じ方や捉え方も異なるでしょうし、違和感を感じられた張本人が数年後には「こんな服着ると思わなかった!」と笑いながらそんな格好をしているかもしれません。

ローリングストーンに苔がなんたらです。

 

最近、採寸中にとあるお連れさまが

「やっぱ女子がイチバン好きな男の服ってスーツだわ…」

と仰ってました。

 

その感情に上っ面のトレンドなんか無用なので、シンプルにするつもりが散々書いてしまいましたが押し付けるつもりはありません。

皆さんの好きやカッコいいの標識がてらご参考にしていただけましたら幸甚です。

 


azabu tailor / 麻布テーラー &B 新宿South店

〒151-0053 東京都渋谷区代々木2-12-1 記録映画社ビル2F 03-3373-3230


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