2025-26AW 麻布テーラーが提案するアングロアメリカンスタイルとは

いつも、麻布テーラー新宿south店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。本日、ブログを担当させていただきます及川と申します。何卒よろしくお願いいたします。
本日は、弊社が2025-26AWのテーマに掲げている【DRESS RUNNER】、その概要に出てくる”アングロアメリカン”について深堀していこうと思います。

参考価格:¥45,100(inc.tax)【26767】
– DRESS RUNNER-
まずは、” DRESS RUNNER”というテーマについて解説いたします。
こちらは、1981年公開の英国映画『炎のランナー』(原題:Chariots of Fire)からインスピレーションを得て、名付けられました。
■『炎のランナー』
同作は1924年のパリオリンピックで起きた実話をもとに作られ、アカデミー賞4部門受賞した作品。英国を舞台に陸上に打ち込むユダヤ人のハロルドと宣教師の息子であるエリックが差別や偏見を乗り越え、五輪で優勝するまでを描く。
この作品では、1920年代の英国人の着こなしを鮮明に再現しており、当時のリアルクロージーズを学べる作品になっております。
この作品の衣装提供を行ったのが、好きな方も多いはずあのラルフローレンであり、公開された年1981年が本日深堀する”アングロアメリカンスタイル”の全盛期だと言われております。

価格:¥13,200(inc.tax)
-アングロアメリカン-
アングロアメリカンスタイルは70-80年代に黄金期を築きました。
アングロアメリカンとは、辞書で引くと「アメリカ人で、英国生まれ、または、祖先が英国人」とのこと。とどのつまり、言葉自体は英国にルーツのあるアメリカ人を指すようです。
そのスタイルのおおもとは、30〜50年代に活躍したハリウッド俳優たちの装いにあり、彼らはサヴィル・ロウでテーラードを仕立て、シャツやタイなどもしばしば英国で選んでいました。しかし彼らはアメリカのスターですから、英国然としたアンダーステイテッドな装いよりも華やかな装いを好みました。Vゾーンの装飾的な色使いやテーラードスーツの誇張したフォルムなど、グラマラスなスタイルこそがアングロ・アメリカンの基盤なのです。やがて既製服の製造が発達し、カジュアルな服装が大量生産されるにつれて英国的な堅苦しさから徐々にカジュアルミックスした装いへ移っていきます。その象徴がアイビーリーガーのスタイルそのものになります。
クラシックでいて堅苦しくなく、カジュアルミックスしたスタイルこそ”アングロアメリカン”なのです。

参考価格:¥144,100(inc.tax) 生地:MARLING&EVANS 【8066】
私も含め、昨今の若者のドレスクロージングはテイストを理解せずにファッションに落とし込んでいると言われております。ミックススタイルと言えば、それ一言で済んでしまうことですが、今一度クラシックを学び直し、テイストを理解した上でアングロアメリカンのように自分なりのファッションを楽しんでみたいと思います。
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また、今回ご紹介したイイジャケット、イイコートにはイイハンガーを!

こちらは、天然ラバーウッドを使用した環境に配慮したハンガーになっております。
スーツのシルエットを保つカーブ設計で、美しい佇まいを保ちます。

また左が今回のハンガーで、右が店頭サンプルスーツ等に用いられるハンガー(非売品)。
東京のクローゼット面積にも優しい厚すぎず、薄すぎずなちょうど良さが嬉しいトコロです。

パンツを掛ける際もフェルトラバーによりずり落ちしにくく、ハンガー皴も比較的付きにくい設計です。

azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
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