【Recommend item】カシミヤマフラーという贅沢
いつも、麻布テーラー新宿south店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。本日、ブログを担当させていただきます及川と申します。何卒よろしくお願いいたします。
本日はオススメの商品について深掘りしていこうと思います。

こちら、明治二十年創業の国内老舗毛織物メーカー”深喜毛織株式会社”に依頼し、製造した麻布テーラー別注のカシミヤマフラーでございます。
同社は、日本の毛織物メーカーとして唯一、カシミヤ製造業者の国際団体“CCMI”に加盟しており、厳密な監視下の元、高品質のものづくりをされています。
伝統技法である“チーゼル起毛”により、毛密度が高く、発色の良い美しいウェーブ状に仕上がっております。

■What’s カシミヤ?
カシミヤの歴史を辿ると古くは15世紀まで遡ります。
カシミア地方のサルタン王とザインウルアビディン、“Abbar il Grande”と呼ばれていたチンギスハンの子孫が、カシミヤ製のマフラーとショールを製造するためにトルキスタンの紡績工を宮廷に連れてきたという伝説が残っており、また1000年前からチベットの修道士が黙想の寒さから身を守るために使っていたという逸話も残っております。
カシミヤは当時、かなり希少で王、王妃、のみに使用が許されていたとのこと。
今日でも、カシミヤって聞くだけで高級感を感じますよね。
カシミヤの名前はインド北部の“カシミール地方”に生息した山羊に由来します。
その山羊(カシミヤ山羊)という品種の“産毛”が、カシミヤの繊維となるわけです。(今日では、中国やモンゴル産のものが大半を占めています。)
成毛ではなく産毛なので、一頭の山羊から採れる量はかなり限られます。
その量はなんと一頭当たり約150g〜200g。
そこから選毛を行うわけですので、実際に使える量はかなり限られてくる訳です。
ですので、カシミヤは貴重で高価なんです。
産毛だからこそ、カシミヤの繊維はかなり細く、人毛で約50-100ミクロン、ウールで約25-30ミクロンに対しカシミヤは約14-16ミクロンしかありません。
繊維が細い方が多くの微細な層を作り出し、空気を多く閉じ込める事ができる為保温性が高く、また熱伝導率が低いため繊維の中に閉じ込めた暖かい空気を逃さないのもカシミヤの特徴の一つ。
また繊維が細いので、ウールなどにみられる特有の“チクチク”も全く感じません。
繊維が細ければ色が綺麗に入り、自ずと息をのむような美しい光沢も生まれます。

カシミヤコート参考価格:¥166,650(inc.tax)fabric by COLOMBO
■カシミア?カシミヤ??
しばし日本では“カシミヤ”のことを“カシミア”と呼ぶことがあります。
ふと、ネットでカシミヤを調べる時にどっちで調べれば良いのかわからなくなる時はありませんか。私はあります。
ですので、同じ悩みの方の為にどちらが正しいのか調べてみました。
まず、カシミヤは英語で”cashmere“と書きます。
見てお分かりの通り最後の発音は”ア“に近い音だと分かります。
ですが、日本の消費者庁家庭用品品質表示法を見ると”カシミヤ“が正式な表記と記録されております。
ですので、「どちらも間違いではなく、どちらを使っても良い」が大衆のアンサーでした。
ですが、どちらも正しいというのは私的にモヤモヤするので、私なりのアンサーを考えてみました。
書くのは“カシミヤ”読むのは“カシミア”が私のアンサーです。
普及してくれたら嬉しいですね。
azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
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