スタッフのリアルバイ録(1)
いつも、麻布テーラー新宿south店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。本日、ブログを担当させていただきます及川と申します。何卒よろしくお願いいたします。
本日は、いつもの深掘りとは趣を変えて、わたくしがリアルバイした商品について語っていこうと思います。

なんの変哲もないネイビーカラーにコーデュロイのような“畝”が特徴的なこちらの生地で、わたしは今季ジャケットを拵えました。
コーデュロイの定義がわからないので、上では「ような」と書きましたが、これから語る内容では便宜上コーデュロイとしてます。
6年程前、わたしが紳士服業界に入ってまもない頃、当時の先輩に「面白い生地があるよ」と紹介頂いたのが、この生地のようなウールのコーデュロイでした。
その当時、フレンチヴィンテージにハマっていた事もあり、“ピケ”(コーデュロイよりも細畝)や“コーデュロイ”は私にとってすごく魅力的でした。
また、コーデュロイと言えばコットンのイメージでしたので、ウールのコーデュロイは珍しさもあり私のどツボでした。
その先輩は、今紳士服業界を離れ古着屋のオーナーをされているので、私と同じ考えを持っていたのでしょう。
何はともあれ、その当時わたしは若手でしたので、欲しいものが山のようにありましたし、お金は湯水のように湧きませんし、結局ウールのコーデュロイでは何も作りませんでした。
ふと先日写真のこの生地を見つけた時、その当時の後悔が私の頭の中を駆け巡ぐったのです。
正気に戻った時には、もうクレジットをきってしまっていました。
勢いではあったものの、今は凄くいい買い物をしたなと思っています。ほんとです。

今回ウールのコーデュロイに合わせるものとしてこちらの裏地を選びました。
この裏地は前々から気になっていたもので、それを使えた事もいい買い物と思える理由の一つかもしれません。

ふじやま織
■富士山の天然水を使った色鮮やかな染色
■糸から染める先染め
■きめ細かく上質な質感は、扱いの難しい細い糸
■色柄を緻密に織り上げる高密度の織物
拘りを持って織り上げられた生地は滑らかな手触りと美しい発色を誇ります。
長繊維であるキュプラですとその差は大いに感じると思います。
思い出深い“表”生地に、拘り抜かれた“裏”生地。いい買い物間違いなしですね!!
仕上がりが楽しみです。
また仕上がりました、ブログで紹介しますね。お楽しみにお待ち下さい。
azabu tailor / 麻布テーラー 新宿South店
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