村井の犬の耳~ミステリー小説はフォーマルウェアである~

村井の犬の耳~ミステリー小説はフォーマルウェアである~

 麻布テーラー心斎橋店のブログをご覧いただき誠にありがとうございます。

 『村井の犬の耳』の概要としましては、私村井の趣味の一つである読書を交え、ただ洋服について書くだけでなく、読んだ本(実際は読んでないけど、読んだ風に騙り語れる本)に関する内容、知識、感想等を少し織り交ぜながら、お届けできたらといったものになります。よろしくお願いいたします。

※「犬の耳」とは⇒本の気になった、気に入ったページの角を折った際にできる三角形のこと。犬の耳に見えることから「ドッグイヤー」と一般的に呼ばれる。

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 普段私たちの身に付けている洋服は フォーマル⇔カジュアル や コンサバティブ⇔アヴァンギャルド といった様々なレイヤーの軸の中からそれぞれ時代に合わせた一点を定め、立ち位置が決められているように思います。こういった立ち位置決めはあらゆる物事に適用でき、このブログで紐付けられることを運命とされている本にいたっても例外ではありません。
 今回はそんな立ち位置の視点から洋服と小説を対応させ、題材となるフォーマルウェアはいったいどんな小説に当たるのかを見てみましょう。

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 小説においてフォーマル的な立ち位置といえば、少し固いイメージのある純文学が一番に思いつくかもしれません。私も書き始めた頃はそう思っていたのですが、書き進めるうちに少し違和感を覚えたので少し整理してみました。
 文章そのものに芸術的な側面を見出す純文学はパリやロンドン、ミラノなどで行われるコレクションの服装。
 娯楽性の高いSF小説や恋愛小説、ファンタジー小説等の多くの大衆文学は親しみやすさからカジュアルな服装。
 そしてミステリー小説はフォーマルウェアである。
 なぜ、ルールがしっかり存在するフォーマルな服装が一見自由度の高そうなミステリー小説になるのか。それはミステリー小説にはフォーマルウェア同様、純文学にも多くの大衆文学にも無い守るべきルールが存在するからです。

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 「ノックスの十戒」や「ヴァン・ダインの二十則」という言葉はご存じでしょうか?
ミステリー好き、クイズ好き、雑学好きの方からするとクリシェな単語かと思われますが、これらはミステリー小説におけるルールブックのようなものです。

 一部ですが内容としましては、
「事件の謎を解く手がかりは、全て明白に記述されていなくてはならない。」
「殺人の方法と、それを探偵する手段は合理的で、しかも科学的であること。」
などミステリー小説において基本的な条項が並べられています。

「これさえ守っていればミステリー小説として破綻しませんよ」といったものですね。
もちろんこれらのルールを意図的に破っている作品は星の数ほど存在するので、一つの基本軸みたいなものと考えてよいでしょう。

 フォーマルウェアにも「これさえ守っていれば破綻しない」といったルールブックが身近にあればいいのですが、意識して探さないとなかなか出会えません。そこで麻布テーラーの出番です。

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フォーマルスーツ¥44,000~ 

麻布テーラーには日本フォーマル協会認定のライセンスを取得しているスタッフもおりますので、ノックスやヴァン・ダインに代わり、TPOに応じたフォーマルウェアの提案をさせていただきます。
 生地も「AZABU BLAKS」というフォーマルウェア専用のバンチブックをご用意しており、ディテールやサイズ感も普段のビジネススーツとの違いを比べながらご説明いたします。
 モーニングコートやタキシード、ブラックスーツ等が必要になりましたら、ぜひお気軽にお尋ねくださいませ。

 他にもフォーマル用にオーダーシャツやネクタイ、カフリンクスやスタッズ、ポケットチーフ等の小物もご用意しておりますので、スーツ以外のアイテムが必要な際も麻布テーラーに立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

 

ミステリー小説はフォーマルウェアでも、フォーマルウェアをミステリーにする必要はございませんので。

 

~ミステリー小説はフォーマルウェアである~

 

村井

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