スーツはスリーピースが正式

こんにちは。梅田店　粂です。　

暑い日が続きますが麻布テーラーでは、もう秋冬にシーズンが変わります。

秋冬になると一気にベスト付スーツ、いわゆる共地の三つ揃え（スリーピース）の受注が増えてきますがそもそもスーツは3ピースから始まっています。

歴史的には英国で生まれたラウンジスーツは共地ベスト付のスーツから始まり、ベストの無いスーツは後に省略されて一般化したものなのです。

クラシックトレンドを反映してかここ数年スーツはベスト付のスリーピースがひと昔に比べ圧倒的に増えました。

さらにもっと言えば、ダブルベストも私が若かりし頃はほとんど見ることもなかったですが最近は見かけることもあり、麻布テーラーでもしっかりラインナップしています。

エリ付きなら、よりクラシックな装いが演出できます。

このグレンチェックはベストのラペル（エリ）も大きく最もクラシックな印象。

こちらはもう少しシンプルなエリ付きダブルベスト。

エリ無しでしたらこのような感じ。

最もシンプルなエリ無しシングルベスト。

一番シンプルで着やすいのではないでしょうか。

エリ付きシングルベスト。　こちらは更にVゾーンの狭いタイプのベストでVゾーンが狭いとよりクラシックな印象です。

麻布テーラーではモデル別でそれぞれベストデザインをラインナップしており、組み合わせは自由に組み合わせられます。

スリーピーススーツを採寸の時に気を付ける部分の一つにベストの長さが重要な部分の一つです。

ベストの長さとパンツのウエスト位置のバランスです。

パンツとベストは一体化するぐらいの長さバランスが重要で、よく街で見かけるスタイルでベストとパンツの間からシャツがびろっとはみ出してしまっているのをよく見かけます。良くありません。

人の胴の長さは当然それぞれ違いますから、既製品ならどうしてもバランス悪くなってしまう事もあるでしょう。

また、最近のパンツは細身で股上も浅いので尚更ベストとバランスがマッチしないのも一つの要因でしょう。

出来ればスリーピーススーツの場合は股上を少し深めのプリーツパンツで腰穿きをせずウエストでパンツをはきベストとの一体感を出したいものです。

ちなみにベストは英国ではウエストコートと言うぐらいなのでウエストを出さないのが良いのではないでしょうか。

更にはサスペンダーでパンツを吊った方が尚ベストです。

スーツとして最も正式なスリーピーススーツ是非とももう一着如何でしょう。

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