【映画×ファッション Vol.1】『パリ、テキサス』
いつも麻布テーラーのブログをご覧頂き誠にありがとうございます。
スタッフの松山です。
私自身今まであまり映画を観てこなかったので、映画の衣装やカルチャーからファッションの参考にしていこうと始めた企画になります。
気まぐれで更新していきますので皆様温かい目でご覧頂けると幸いです。
記念すべき第1回目は、映画ファンのみならず、世界中のファッションクリエイターたちが今なおオマージュを捧げ続ける不朽の名作。
ヴィム・ヴェンダース監督の『パリ、テキサス』(1984)です。
何気なく被っていた私物のキャップから、
ちゃんと映画を観てみようと思ったのがキッカケでした。
『パリ、テキサス』といえば、ライ・クーダーが奏でる切ないスライドギターの音色、そしてどこまでも続くテキサスの乾いた青い空と荒野の対比が美しいロードムービーです。
そんな映画の冒頭、記憶を失い、砂漠をただ彷徨う主人公トラヴィス(ハリー・ディーン・スタントン)の姿は強烈なインパクトを残します。

彼が身にまとっているのは、「ボロボロに汚れたダブルのピンストライプスーツ」にくたびれたシャツ、そして頭には「色褪せた赤いワークキャップ」でした。
本来なら都会的でフォーマル、あるいはビジネスの象徴であるはずのダブルスーツをワークキャップで崩し、それを砂漠というあまりにも不釣り合いな場所で着こなす。
この「究極のミスマッチ感」こそが、トラヴィスのスタイリングの魅力です。
カチッとしたドレスウェアを、あえてラフに、クタクタに着崩す
この退廃的でありながら洗練されたスタイリングは、現在の「ドレス×カジュアル」のミキシングにも通じる、時代を超えた格好良さがあります。
この抜け感はとても真似できませんが、
手持ちで1番近いスーツとシャツでスタイリングを組んでみました。


【スーツ】
映画の雰囲気を踏襲し、ダブルブレストのピンストライプをチョイス。
原作ではグレースーツでしたが、ネイビースーツを着用しております。
【シャツ】
トラヴィスはくたびれた70sあたりの生成りのシャツを着用していますが、
こちらはベージュのロングレギュラーのシャツを着用しました。
【ネクタイ】
原作の無造作感や抜け感を出すためにベージュのニットタイでドレスダウンしてみました。
【キャップ】
浅めの色褪せたトラッカーキャップを被っていますが、ここは私物の『パリ、テキサス』キャップを
被りました。

おわりに
『パリ、テキサス』の映画の内容についてはあまり触れていませんが、
失われた「家族の絆」を取り戻し、手繰り寄せる親子と夫婦の切なくも美しい人間ドラマになります。
映画を観終わった後、家族や大切な人の向き合い方について深く考えさせられる名作です。
41年も前の作品ですが、音楽や映像、ファッションは今の時代でも心を揺さぶられます。
作中に出てくるキャストの衣装の色使いと心情の繋がりにも注目して観てみて下さい。
様々な映画やドラマのこんなスーツが作りたい、そんなご要望も大歓迎ですので、
ご予約ご来店心よりお待ちしております。
WEBもしくはお電話でご来店予約をして頂くとスムーズにご案内させていただきます。
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