結婚式の装いは、黒やダークスーツを選べばよいというものではありません。新郎、親族、参列者。誰としてその場に立つかによって、求められる格式も、選ぶべき装いや小物も変わります。
人生最良の日に纏うブラックタキシード。主役を支え、ゲストを迎える親族のブラックスーツ。祝意を表しながら着回しやすさも備えた参列者のダークスーツ。麻布テーラーが、三つの立場にふさわしいウェディングフォーマルをご紹介します。
WEDDING FORMAL SELECTION
結婚式の装いは、黒やダークスーツを選べばよいというものではありません。新郎、親族、参列者。誰としてその場に立つかによって、求められる格式も、選ぶべき装いや小物も変わります。
人生最良の日に纏うブラックタキシード。主役を支え、ゲストを迎える親族のブラックスーツ。祝意を表しながら着回しやすさも備えた参列者のダークスーツ。麻布テーラーが、三つの立場にふさわしいウェディングフォーマルをご紹介します。
Formal Style 01
人生最良の日を、正装で迎える。
新郎のブラックタキシード
新郎は、結婚式の主役の一人。その日に選ぶ一着には、普段のスーツとは異なる格式と特別感が求められます。その装いとして選びたいのが、ブラック&ホワイトを基本とするタキシードです。
タキシードは本来、夜の礼装であり、かつては準礼装に位置づけられていましたが、現在では、新郎の礼装として正礼装に準じた装いとして広く選ばれています。近年のウェディングでは、時間帯にとらわれすぎず、昼の挙式や披露宴でも新郎の衣装として選ばれるようになりました。伝統的なルールを踏まえながら、式の形式や会場に応じて取り入れられる礼装となります。
光沢のある拝絹を配したピークドラペルに、シングル1つボタンを採用。ステッチを省いた襟や、フラップを付けない腰ポケットなど、ビジネススーツとは異なるタキシード特有の仕様が、晴れの日の主役にふさわしい凛とした佇まいをつくります。
白のフォーマルシャツに黒のボウタイ、白無地のポケットチーフを合わせ、色彩をブラック&ホワイトに絞るのも基本。華美な装飾に頼らず、礼装ならではの仕様と配色によって、新郎の存在を際立たせます。
タキシードは、専用の小物をルールに沿って取り入れることで、正装として完成します。パンツは脇に側章を配したベルトレス仕様が基本です。サスペンダーで腰位置を保ち、ベストを着用しない場合は、ヒダを上向きにしたカマーバンドで腹部を隠します。
胸元には黒無地のボウタイを合わせ、白のウィングカラーもしくはレギュラーカラーシャツを着用。スタッド仕様のシャツなら、黒オニキスなどのスタッドボタンとカフリンクスを用い、ブラック&ホワイトで統一します。写真の白手袋は、本来モーニングコートなどで用いられる礼装小物。結婚式で新郎が携える場合は、着用せず、指先を下に向けて右手に持つのが基本です。
各アイテムクレジット
Formal Style 02
主役を支え、ゲストを迎える
親族のブラックスーツ
新郎新婦の兄弟や叔父など、近しい親族は、主役を支えると同時にゲストを迎える立場でもあります。一般の参列者よりも装いの格を意識しながら、新郎より控えめな装いを心掛けることが大切です。その立場にふさわしいのがブラックスーツです。
フォーマル用の黒無地で仕立てたブラックスーツは、日本では冠婚葬祭に広く用いられる準礼装。一般的な黒いビジネススーツとは異なり、礼装用により深い黒に染められた生地が、晴れの場にふさわしい重厚な表情を生みます。
ブラックスーツにシルバーグレーのベストとタイを合わせ、慶事らしい明るさを加えた装い。黒一色でまとめず、胸元にシックなグレーカラーを取り入れることで、親族らしい落ち着きを保ちながらフォーマル感を際立たせます。
白無地のシャツとポケットチーフが清潔感を添え、深い黒とシルバーグレーの対比が、主役を支える立場にふさわしい端正なフォーマルスタイルを演出します。
ブラックスーツは、合わせる小物によって慶事と弔事を明確に使い分けます。結婚式では白無地のシャツを基本に、シルバーグレーのベストやタイを合わせ、深い黒のなかに晴れやかな表情を加えます。
ベストは、ツーピーススーツに改まった印象を加えられるアイテム。タイはシルバー無地のほか、シルバーやグレーを基調とした控えめなストライプも選択肢になります。黒無地のタイは弔事を連想させるため、慶事では避けるのが基本。
袖口には、白蝶貝や黒オニキスなどを用いた控えめなカフリンクスを。ポケットチーフは白無地を選び、色数を抑えながら、細部まで礼装にふさわしく仕上げます。
各アイテムクレジット
Formal Style 03
祝意と着回しやすさを両立する
参列者のダークスーツ3ピース
友人や同僚として参列するなら、ダークネイビーやチャコールグレーのダークスーツがおすすめです。礼装の区分では略礼装にあたり、招待状に服装の指定がない場合や、「平服で」と記されている結婚式にも対応します。
無地や、遠目には無地に見えるシャドーストライプなど、落ち着いた色柄を選び、シャツやタイ、小物によって祝いの場にふさわしい装いへ仕上げましょう。
深いネイビーのスーツを、共地のベストを加えた3ピースで構成。ベストが胸元に重厚感を生み、一般的なビジネススタイルよりも一段畏まった印象を与えます。
白シャツと白無地のポケットチーフを基本に、淡いブルーのタイで控えめながら、慶事らしい華やぎを添えた着こなしに。このようなダークネイビーのスーツは、仕事やほかのセレモニーにも活用しやすく、結婚式に必要な礼節を備えながら、その後もビジネスやセレモニーで活躍する一着です。
ダークスーツを結婚式の装いとして見せる鍵は、小物の選び方にあります。ビジネスと同じ組み合わせにせず、タイやポケットチーフで、祝いの場にふさわしい明るさを加えます。
タイは、シルバーをはじめ、淡いブルー、ピンク、ベージュも晴れの場に適した選択肢。色を取り入れる場合も、新郎より目立たないことを前提に、ビビッドなカラーや大柄は控えるのが基本です。
ポケットチーフは白無地を選び、ソックスは黒やダークネイビーのロングホーズを着用。着席した際にも素肌が見えない長さを選び、足元まで隙なく仕上げます。靴は黒の内羽根式ストレートチップが最も正統ですが、近年では式の格式に応じて、端正なモンクストラップなども合わせることができます。
各アイテムクレジット
麻布テーラーが追求する、
礼装の黒
礼装において、黒は単なる色ではなく、品格そのものを表す要素です。そのため麻布テーラーでは、「黒の深さ」に徹底してこだわっています。
「卓越した技術が生み出す、国産フォーマルブラック。」
国産フォーマル生地では、ウール表面のスケール(キューティクル)を除去するオフスケール加工を施しています。染料が繊維内部まで浸透しやすくなり、一般的な黒よりも深みのある発色を実現します。さらに濃染加工を加えることで光の乱反射を抑え、より引き締まった黒へと仕上げています。日本の礼装文化に根ざした、重厚感のあるブラックです。
「最良の原料が生み出す、インポートフォーマルブラック。」
インポート生地は、日本の礼装に求められる黒を基準に選定しています。染色や加工に頼るのではなく、原料となる糸の段階から色味を見極め、深い黒を持つ素材を厳選しています。さらに織組織の工夫によって光の反射を抑え、落ち着いた黒の表情を実現。麻布テーラーは、世界水準の「礼装にふさわしい黒」を提案します。
同じ黒でも、その品格は生地によって変わります。
礼装の基本を知ることから始まる
Formal Guide Book
フォーマルウェアには、立場や時間帯、会場の格式によって異なるルールがあります。麻布テーラーの「FORMAL / CEREMONY BOOK」では、タキシード、ブラックスーツ、ダークスーツの違いから、シャツやタイ、ポケットチーフ、靴などの選び方までを詳しく紹介しています。
曖昧になりがちな礼装の基本を確認しながら、自分の立場にふさわしい一着を見つけるための一冊です。店頭では、式の時間帯や会場、出席する立場を踏まえ、スーツから小物までトータルでご提案します。