&B Diary Vol.174 ~ A/W 2011-12 Jacket & Coat Fabrics #5 ~

2011.08.14

By.銀座six店

前前前々回よりはじまった2011-12A/W秋冬の新作バンチブック店頭到着済みのものを、写真と一緒にササッと紹介していくShortシリーズ。本日はフランネル地を中心に、スーツ(コート生地でもOK)生地の写真を掲載してみました。ではさっそく今回のNew Bunch Bookを…毎シーズン人気のこちらの生地ブランドは…

C anonicoのバンチブックです。見てわかる柔らかさ、触って感じるやわらかさ、そして羽織ってみたくなるやわらかさ、イタリアンミルらしいしなやかでSoftな生地感(写真下:フランネル340gm)となっています。私も春夏物、秋冬物で一着ずつカノニコのスーツを愛用していますが、①やわらかい生地感②程良い色気(風合い)③素晴らしいコストパフォーマンス、この3つに完全にやられましたね(笑)さて、ここで話は少し変わるんですが、“マーチャントとミル”について簡単に説明させて頂きますね…”マーチャント”とは織物商社のことで、自社で直接生地を織っていないためデザインや生地をきめてミル系の会社へ注文しています。よって中間マージンが発生するのでミル系の会社より若干割高にはなる傾向にありますが、デザイン(色・柄)が豊富となります。次に“ミル”とは織り元のことで、全て自社で行っている会社となります。柄やデザインは似てしまう場合が多いんですが、自社一貫生産の為、生地への思い入れが強く品質の良いものが多く見られます。本日紹介したカノニコ社はこの”ミル”と呼ばれる生地メーカーの老舗(1936~)となります。すべて自社で一貫して生産しているということで、優れた品質だけでなくコストパフォーマンスの面でも優れています。ではカノニコの上質なフランネル地の一部を…