袖のボタンは外す?外さない?
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銀座3rd店ブログをご覧の皆様、こんにちは。
麻布テーラーでは、スーツのオーダーの際にまず生地からお選び頂きます。
基本的には生地によってお値段が決まり、その他オプションで多少変動していきます。
そのオプションの中でも最も人気なものが本切羽でございます。
これがサンプルスーツの袖元、本切羽仕様のものです。本切羽とは袖のボタンホールが開く、つまり釦を開けたり留めたりすることが可能な状態に仕上げてあるものを指します。通常、既製品スーツの袖は空き見せといって、飾り糸がしつけられているのみで実際に画像のように釦の掛け外しはできないものが多いです。
その理由は、既製品ではサイズ調整が入る場合が多いからです。本切羽仕様で袖丈の調整を行う場合、袖先とボタンホールのバランスが崩れてしまったり、最悪の場合にボタンホールが原因で袖が伸ばせないということもあります。
採寸を行い一人ひとりに合わせたパーソナルなオーダースーツだからこそ、本切羽仕様にすることで自分だけの一着に特別な価値を持たせることができるのです。ところで、袖のボタンを外すか外さないか、時たま店頭でご質問を受ける機会があります。それに対する私の個人的な答えは「外す外さないは皆様のお好み」になりますが、釦付けの仕様や開ける釦の位置によってずいぶんと印象も変わります。
釦を外すとどんな印象になるか、見てみましょう。
まずが重ね釦。ボタン数は4個が一番オーソドックスではないでしょうか。
キスボタンとも言われ釦の印象を控えめに、すっきりとさせたスタイル。
重ね釦で一個外すとやや物足りないかな、と思うのであえて外す前提で5個釦にしてみるのも手かと思います。
こちらは並び釦。
間隔が開くことで一つ一つのボタンが際立ちます。腕の長い方や、袖元のアクセントを大事にしたい場合はこちらがおすすめですね。並び釦は一個開けても見た目にしっくり来ます。
こちらは私の私物のネイビーブレザーです。
メタル釦は重ね、並びだと金属製釦の摩擦によるカチャカチャ音が出やすいので、釦間隔を広げて付けるのがおすすめです。
また、本切羽は暗黙の了解で袖口側の第一釦を外す方が圧倒的に多いと思いますが私はあえて袖奥、肩の付け根側のボタンを必ず開きます。その方がボタンを外したことによって袖が広がることなく、本来のきれいな袖口のシルエットを保てるからです。
たかが袖口一つとっても釦間隔、素材、本切羽にするかしないか、釦を開くかどうか、様々なポイントがあります。
正直、ビジネススーツとして着るうえでユニフォームとしての性能はいずれの仕様にしても一切変わることはないでしょう。
それ以上に、自分の為だけに仕立てられたスーツをどのように着こなすのか。
個性を演出する醍醐味の一つなのです。
是非、オーダーの際にはこのようなポイントもこだわってみてください。
ただのスーツが、袖を通すたびに自分自身を引き立てる素晴らしいものに変わるはずですから。
宮坂
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