オーダースーツ、初めてお仕立てをご検討の方へ

オーダースーツ、初めてお仕立てをご検討の方へ

麻布テーラー銀座six店のブログをご覧頂きありがとうございます。

スタッフの宮林と申します。

桜が遅いなぁと思っていましたら、東京は一気に咲きましたね

機会を逃してはいけないと、とりあえず散歩してきました

公園にはレジャーシート敷かれてる方も増えてきて、良い感じです

という事で、新生活もスタートする季節ですが

「オーダースーツ作ってみようかな?」とご検討の方もいらっしゃると思います

ただ、オーダースーツ屋さんも沢山あるので

何を基準に選んでよいのか、わかりにくいと思います

そこで、私なりに、オーダースーツとはそもそも、既製品と何が違うのかを御案内させていただき

合わせて、麻布テーラーの魅力についてご紹介させて頂きます

■オーダースーツの種類について

オーダースーツといっても、いくつか種類があります。

お店でも、よくご質問いただくのが「フルオーダー」と「システムオーダー」の違いです。

そちらについて、ご案内致します。

ここで言う「フルオーダー」は、八刺しの手縫いのスーツです。(八刺しについては、改めてご案内します)
「システムオーダー」とは、パターンオーダー、パーソナルオーダー、イージーオーダーなどを含めた前述のフルオーダー以外って感じです。
大きく二つに分けて、お話しさせて下さい。

※お間違えないようにお願いします。麻布テーラーではフルオーダーの取り扱いはありません。
ここでフルオーダーのお話しをさせて頂くのは、もともとスーツのはじまりであるフルオーダーの仕立て服と、それをシステム化したオーダーを比べる事で、システムオーダーの魅力、麻布テーラーの魅力をお伝えしたい為です。
また私自身、オーダースーツって一体なんぞや?スーツって全部同じじゃない?ってはじめは思ってました。そんな中フルオーダーを学んで気が付けた事も多かったので、是非お話させて下さい。宜しくお願い致します。

一言で言ってしまうと、2点は似て非なるものという感じです。
同じスーツですが、フルオーダーは工芸品、システムオーダーは工業製品って感じですかね
商品として、上下を付けられるものでは無いと考えています。
当然価格も違います。フルオーダーはお求めやすくても30万円くらい、麻布テーラーは4万円からです。

さてそれでは、
具体的にフルオーダーと、システムオーダーの違いについて、私の知る限りでお伝え致します。

~フルオーダーの流れ~

テーラーさんによってやり方がありますが、まずは、採寸・型紙作成です。
フルオーダーでは、型紙を作成する場合まず胸廻りの大きさを基準に、綺麗な身体のバランスで作図します。
絵心が大切で、言葉とイラストでお客様とイメージを共有しながら衿の形やポケットなどもデザインしていきます。
次に、細かい部分の距離を測っておいて、部分事に足りてない場所はないか?余ってる場所はないか?確認作業を行います。

作図が完了しましたら、縫い代を多めに残して仮に組み立てて、フィッティングを行います。
スーツの土台の芯を、どのようなものにするか、なども決めていきます。
これが、いわゆる仮縫いです。

仮縫いでは丈や細さ、フィット感を確認をして
「衿はもう少し広げますか?」などとデザインについてもご相談します。
微調整で問題が無ければ、型紙を作成して、裁断をして、本縫いに入ります。

場合によって、肩周りなどが気になった時は、ある程度本縫いで仕上げてしまってから衿、袖が付いてない状態で、二回目のフィッティングを行う事もあります。
これを、中仮縫いといいます。それから本縫いに入ります。

つづいて、

~システムオーダーの流れ~
メジャーだけで採寸を行うところもありますが、サイズ別で作ってあるゲージを使う事が一般的だと思います。
麻布テーラーでもゲージをご用意してます。

サイズ別にご用意しているゲージ服

麻布テーラーには、デザイン、土台の芯の付け方、袖の付け方の違いなどで、モデルが4種類あります。
またポケットなどの細かいデザインは、別でお選び頂けます。

麻布テーラーのハウスモデル
お選び頂くポケットディテール一覧
モデル事に違う芯地

このうち、3種類のモデルで各サイズゲージをご用意しています。
またモデル事に、ウエストがくびれた物と、くびれが少ない物を、それぞれ約10種類ずつ作ってありますので上着のゲージは50着くらいは、ありますかね?
この中で、最適なものを選んで参ります。
最適なゲージが決まりましたら、そこから、丈や細さ、フィット感を確認します。
フィット感とは、姿勢や体型の特徴です。

姿勢が良かったり

肩がしっかりされてたり

このフィット感を高める為に体型補正があります、麻布テーラーは完全自社工場であり体型補正の種類も豊富です。
ただ、個人的な考えですが補正は少ない方がいいと考えています。
なるべく入れない。必要最低限のものを入れる。それよりもモデルの選択とサイズの合ったゲージの選択が重要です。
モデルの選択とは例えば、
胸肩がしっかりしたお客様にはナチュラルショルダーのジェットクルーズモデル
細身の身体の方は、クラシコイタリアモデルにして、胸の芯にフェルトを入れるなどです
ですが実際ご注文の時は、細かい事は気にしないで着比べて頂き、直観で気に入った方で良いと思います。

そして、確認が終わりましたら伝票を記入し工場へ依頼して、本縫いに入ります。

本縫いからがまた違いが大きくなります。
長くなりそうなので、今日はこの辺迄にします。

ここ迄を、まとめさせて頂きますと
フルオーダーでの作図から仮縫い迄を、システムオーダーではゲージを使用した採寸で一気に行ってる感じです。

一回のご来店で、ゲージ服を使用してイメージを共有しながら採寸させていただける事は、大きなメリットだと思います。

まだまだ、麻布テーラーの魅力をお伝えしたいのですが長くなりますので
続きは次回ブログか、またはお店にご来店下さいませ。
先にお伝えしますと、生地の種類が多いのも魅力の一つです!

ご不明点はお気軽にお問い合わせ下さいませ。

それでは、ご来店心よりお待ちしております。


azabu tailor / 麻布テーラー

&B 銀座six店

〒104-0061 東京都中央区銀座6-12-1 第2寿ビル2F
03-3571-9011


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